パナソニック、AVプロセッサー「WR-AV800」開発。広い空間でのハイブリッド型コミュニケーションをより快適に[InterBEE2024]

パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社(以下:パナソニック)は、AVプロセッサー「WR-AV800」の開発を進めており、2025年度第一四半期に発売する。

同製品により、リアルとオンラインを繋ぐハイブリッド形式の会議や授業においてストレスのないシームレスなコミュニケーションを実現するとしている。


開発背景

アフターコロナの現代において場所や時間にとらわれず、リアルとオンラインを繋ぐハイブリッド型でのコミュニケーションが主流になっている。

同社はハイブリッド型でのコミュニケーションによって顕在化してきた「相手の声が聞こえない」「ハウリングやエコーがおきる」「複数名が同時に話すと聞こえづらい」「誰が話しているかわからない」などの課題を解決するために今年、シーリングアレイマイクロホン WX-AM800を発売し、音声課題の解決に取り組んできた。

そして、今回シーリングアレイマイクロホンと連携して広い空間でのハイブリッド型コミュニケーションをより快適に実現するAVプロセッサー WR-AV800の開発に着手した。同社は長年培ってきた音響技術、ノウハウを活かし、リアルとオンラインの離れた空間を繋ぎ、コミュニケーションを円滑にする理想的な環境の実現をサポートするとしている。


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主な特長

複数台のマイクと複数台のリモートカメラでの連携を実現

シーリングマイクを最大4台、リモートカメラを最大8台まで連携が可能。複数台のマイクとリモートカメラの連携によって現場の様子をリモート側にも詳細に伝えることができる。

複数台のマイクと複数台のリモートカメラでの連携を実現

リモートカメラとの連携機能強化で話者の姿を逃すことなく追従

自動追尾機能を使用することでワイヤレスマイクを持ちながら移動する人物も追尾が可能。ビームトラッキングモードではプリセットの設定なしでシーリングマイクとリモートカメラの連携を実現。部屋のレイアウトによらず話者を捉え、話者の姿を逃すことなく追従する。

リモートカメラとの連携機能強化で話者の姿を逃すことなく追従

音声のストレスを軽減するボイスリフトを実現

独自の調整方式とDSP(Digital Signal Processing)機能により、音声のストレスを軽減するボイスリフト※を実現する。

※ボイスリフト:シーリングマイクで収音した話者の声を複数の天井スピーカーから出力し、話者が部屋のどこにいてもすべての参加者に声が届くようにする仕組み。

独自の調整方式とDSP機能により、ハウリングの起こらない状態でシーリングマイクの収音とスピーカーからの音声出力を両立したボイスリフトを実現。オンライン参加者にはシーリングマイクで収音した音声を届け、現場での参加者にはハウリングのないクリアな声を届けることができ、ハンドマイクを使わずお互いの声がよく聞こえる環境を構築する。


効率的な運用をサポート

AVブリッジ機能によりUSBケーブル1本で映像出力および音声の入出力が可能。また、ソフトウェアMicrophone System Configuration Centerにより、ワイヤレスマイク、シーリングマイク、AVプロセッサー、リモートカメラのプリセット設定を一元化。ストレスなく効率的な運用をサポートする。