左足上がりは「傾斜なり」に立ってうつのはNG…!? 最新のライ別打ち方を解説

アイアンも低重心化レベルブローで確実にミート

クロスバンカーやベアグラウンドなど、砂や地面に極力触れずにボールだけをヒットして飛ばしたいライは打ち込まず、ゆるやかな入射角で払い打つのが令和式。これもアイアンの低重心化によるメリットで、多少トップめでもボールが高く上がってくれます。

ゆるやかな入射角でヘッドを低く動かすと、ボールよりも先に地面に触れてしまいそうですが、右腕の長さに気をつければ大丈夫!右ヒジの角度を120度以内にしてインパクトしてください。

「芯が広がりましたが、とくに下めヒットのトップめでも球が上がりやすくなったことで打ち方が変わりました」(山形)


平成までのセオリー「球を右に寄せて打ち込む」

球位置を右に寄せて鋭角にヘッドを入れる。砂に触れず、ボールを直接ヒットするためのセオリーだが、点でとらえるインパクトは少しズレてしまうと大ダフリやトップが出やすいデメリットもある。

トップでたたんだ右ヒジを右ワキ腹につけるように振り下ろしてインパクトすると、ボールを直接、真横から打てる。

右ヒジが伸びるとヘッドがボールの手前に落ちてしまう。


ベアグラウンドも同じ対応テクで脱出!

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傾斜での左足上がりは斜面に逆らう垂直軸のほうが飛距離が合う!

クラブの低重心化によるメリットが、ときにはデメリットになることも。これまでのセオリーだった「傾斜なりに立つ」は、左足上がりの場合、打球が高く上がりすぎて飛ばなくなる。この現象は斜度がきつくなるほど顕著に起こります。

そこで左足上がりだけは、重力の方向どおりの「垂直軸」で立って打つ。ヘッド軌道も傾斜なりのアッパーではなく、傾斜に逆う軌道でOK。ボールの左側が高いのでヘッドが抜けずに突っかかりそうですが、地面を削っても積極的に左に振り抜いていけば抵抗も減速も緩和できます。そのためにスタンスは、体を左に回しやすい“ややオープン”で構えましょう。