軍用カバーオールは兵士たちの作業用ユニフォームとして1900年代から米軍で採用が始まり、様々な形のモデルが作られていた。いわゆる民間で使われていたカバーオールの機能性の高さに目をつけた軍がカバーオールを採用したってわけだ。ここではその歴史の中から、知れば軍用カバーオールの見方が変わるうんちくを紹介。アメリカでは陸軍、海軍でそれぞれ採用していて、ミリタリーアイテムならではの各アイテムの進化がおもしろい。
WWII以前のARMY(陸軍)カバーオール。
1919年に米陸軍が正式採用するプルオーバー式デニムジャケット。胸に付いた2つの大容量パッチポケットが一般的に知られているが、1919年以前でも同形状のデニムジャケットは存在する。しかし3つポケット仕様など細部が異なっていた。
U.S.ARMY(1917年)
黒ラッカーボタンや3つポケット、淡い色合いのデニム生地など、1917年に製造された物は細部が異なっているのがわかる。
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兵士の声を受けて仕様変更された。
米陸軍のプルオーバー式デニムジャケットだが、難点はその着脱の煩わしさにあった。兵士の中にはプルオーバーの裾を裁断し前開きにモディファイする者もあった。そのような流れを受け、カバーオール型が誕生する。