民間衣料にも転用されていた。
丈夫さが取り柄である民間で使われていたワークウエアのカバーオールは、兵士が個人カスタムにて使用していたという歴史もある。これはライフルを構えた際に安定させる肩パッドや袖の補強など、シューティングジャケットスタイルへとカスタマイズされた珍品。
SHOOTING JACKET(1930年代)
レザーパーツを使って肩パッドや肘当てなどを後付けされたカバーオール。背面にはNRA(全米ライフル協会)などのパッチで彩られている。
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USN(海軍)カバーオールの歴史。
米海軍の軍用カバーオールといえば、1930年代のショールカラーのデニムカバーオールが有名で、主に甲板作業などで使われていた作業着として支給されていた。それ以前のモデルとなると米陸軍と同じく、プルオーバー式のデニムジャケットだった。
USN(1910〜’20年代)
プルオーバー式のデニムジャケットだが、襟はショールカラーとなっている。前開きにはボタンが無く、セーラーシャツに近い作りとなっている。
USN(1920〜’30年代)
プルオーバー式のデザインだが、アンカーマーク入りのボタンが前立てにデザインされている。襟はラウンドカラーで胸ポケットを備えている。
USN(1930〜’40年代)
後年には強風を受けても襟がはためかないようにショールカラーが採用された。一般的なカバーオールに比べこちらは着丈が短いのも特徴。
(出典/「Lightning 2024年11月号 Vol.367」)