ものまね芸人こいでまほがリアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 婚活ダイアリー』。

外国人ばかりいるマッチングアプリや、AIが探してくれるマッチングアプリで楽しむ毎日。色んなアプリを使いこなしていくスタイルでしたが、ふと。私、なんか間違っていないか? と冷静に。1人1人が希薄な出会いとなっていることにやっと気づいた私は…。

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■ 1人と深く

私は、アプリで「よっぽど変な人でなければ、マッチしたら誰とでも会う」と、時間とメンタルとフットワークの軽さを必要とすることをしていましたが、ただ会ってるだけでどんな人だったかあんまり覚えていない。

一時期はそれでもいいと思っていましたが、覚えてないなら意味がない。1人の人と深くなろう。会ってもらえるのならば、ゆっくりと数回会うというやり方に変えよう。ペースを落とそう。今まで高速すぎました。次、次が、まるでガチャガチャのようで面白くて。それだけマッチングアプリというシステムに夢中でした。

私は、芸能人マークをつけてもらっているハイスペックマッチングアプリを開きました。結局このアプリを開いてしまうのは、プロフィールが具体的ですし自分のことを芸人と最初からわかってもらったほうが楽かなと思ったからです。目標は、1人の人と深い交流をする。すぐジャッジしない。がんばってみよう。

マッチしたのは同い年の男性。写真の印象は真面目そう。すぐに会えることは期待していませんでしたが、思っていたよりメッセージがサクサクと進み、この彼と会うことができました。

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■岡山?

初回デートは渋谷のカフェ。写真の印象のまんま、真面目そうで話しやすく、仕事は楽しいと話す彼の目は輝いています。この人、いいかも。育んでいけるかも。私の話にもすごく笑ってくれる彼。ただ1つ気になったのは、ものすごい荷物の量。バックパッカーでもやってるのかな? と思うほどのデカいリュック。

すると「普段、住まいは岡山でして」お、岡山?! あれ? 東京の人じゃなかったっけ? 「一応、プロフィールに書いてはいるんですけど…」。またやってしまいました、いつもの癖でたいして読まないプロフィール。反省。ということは、東京はたまたま? 「仕事で月1くらいは来ますので!」遠距離恋愛か…。全くの想定外でした。ただでさえ、元カレ・えびおとは、連絡が来ない会えないで大暴れしていた私。岡山なんて遠すぎて付き合う意味がないなんて思ってしまう。けれど…少しづつ私は変わっていかないと。まだジャッジしない。また会う約束をしました。

あの人、キラキラしてたなーと思うのですが、LINEがあまり来ないうえに岡山。既に不安になっていました。やっぱり、次に行こうかな…。いやいや、1人1人と丁寧に。これを心がけたんだ。あっという間に1ヶ月は経ちます。ちゃんと連絡をくれました。前回と同じカフェで話すことに。また大きなリュックで登場し、あまり時間がないとのことで1時間ほどのトークで終了。では、また、と解散。これ付き合ったらどうするんだ? 中間地点の大阪や名古屋で集合とか? 全く想像がつかない。

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■スタンプ1つ

それから彼とは電話で話したり、やりとりをしていましたが、私のあまり上がらないテンションが伝わったのか、3日に1回、スタンプのみ届くようになりました。LINEを開けばスタンプ1つ。たまに返し忘れると、数週間後にスタンプ1つ。しかも、泣いているスタンプや、焦っているスタンプなど。感情が掴めない。まだお付き合いしていない段階で、なんて返したらいいのか。また放置してしまいました。

すると「すみません、仕事でバタバタしていて変なスタンプ送ってしまって」と、久しぶりに文章が来ました。なので、返信していないことは悪かったので謝ったのですが、また余計な可愛くないことを言ってしまいました。「すみません、こちらも返していなくて。スタンプ1つだけでは、よくわからなくて」あと、やっぱり遠距離恋愛は自信がないとも伝えました。

彼からの連絡はストップしました。そして、ブロックまでされてしまいました。冷たく返したことに反省。あぁ、傷つけたかも。ですが、私も進めるには不安があったんだと思います。いったいどうやって恋愛ってはじまるんだっけ?

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■タイミングが合わない人

切り替えて、次にマッチしたのはワイルドスギちゃんを若くした感じの10歳年下の彼。マッチしてからのメッセージは明るく、嫌な印象はないのですが、とにかくスケジュールが合わない。この日にしようと決めても、どちらかに予定が入って流れる。それが数ヶ月も続きました。会わないとなにもはじまらない。

この頃、私は恋愛指南書を読み漁り、恋愛のYouTubeなどを見まくっていました。そこでよく言われているのが「LINEの相性は恋愛の相性」「タイミングが合わない人は運命の人じゃない」こういうのにものすごく流されていたため、こんなに会えないならもう違うんだろうなと思って、彼に集中するのをやめてしまいました。

元カレ・えびおくんとは会った瞬間に体中に電流が走り、絶対にこの人だと思った。そして、やっぱり彼がいい…となるのです。復縁大失敗から3ヶ月経っていました。もう一回、連絡してもいいよね? 諦めなくたっていい。軽くLINEしてみました。すると、早めに返ってきました。でもいざ復縁となると、「また足を引っ張られる!」と、睨みつけられるほど拒否されるからな…。

またLINEからゆっくり再チャレンジしよう。私は、しつこいです。ちょこちょこLINEしたり電話したりできるから、まだいけると思ってしまいます。そしてタイミング見て、またお茶でも誘ってみよう。会うことはできるのか? 次こそ、復縁か? 続く!

こいでまほ

太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。

(文/Sirabee 編集部・こいで まほ