日本人ルーキーが元MVPプレーヤーに大きな影響を与えているようだ。
現地10月25日、ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースのMLBワールドシリーズ(WS)第1戦がロサンゼルスで行なわれ、延長10回にドジャースがフレディ・フリーマンの劇的な満塁ホームランで6対3の逆転サヨナラ勝利を収め、大事なシリーズ初戦を先勝した。26日の第2戦に先発登板する山本由伸で、チームはシリーズ連勝を狙う。
WS初戦を前に、ドジャースのムーキー・ベッツはMLB専門局『MLB Network』の番組に特別出演していた。そこで、「ムーキー、あなたのルーティンは何かあるかい?」と問われると、同僚の山本から影響を受けたと話し、ある日本式のトレーニングを取り入れていると初告白した。
「ウォーミングアップに、日本のヨガのようなことをやっているんだ。これはヨシの影響だよ。ヨシが身長5フィート9インチ(約175.26センチ)で100マイル(約160キロ)を投げるんだったら、俺も挑戦してみようと思ったんだ」
NPB時代からやり投げを駆使したトレーニング法で球速をアップさせていった山本。パワフルなメジャーリーガー相手に小柄な体格から投じられる160キロ近いボールと切れ味鋭い変化球を生み出す練習には、2018年のMVPプレーヤーも関心を寄せるものだったようだ。
山本は第2戦の先発マウンドに向けて、「初めてのワールドシリーズなので楽しみな気持ちでもありますし、ベストを出し切ってチームに貢献できたらと思います」と意気込み、気合は十分だ。
レギュラーシーズンでは現地6月7日、敵地でのヤンキース戦で先発し、勝ち星は付かなかったが7回2安打無失点。メジャー自己最多106球を投げ、7個の三振を奪う好投で強力打線を封じた。その再現を期待されるが、「ワールドシリーズは特別な試合なので、そう簡単には行かないと思う」と気を引き締めつつ、「よりベストを出して。離脱していた分、貢献したいという気持ちは強いです」と話し、大一番に向けて静かな闘志を燃やしている。
構成●THE DIGEST編集部
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