毎日同じデニムを穿き続けることが困難な人も多いと思い、そんなチャレンジが可能な筆者が、洗濯もなるべくしないで新品から穿き続け、いったいどんな経年変化をしていくのか毎月レポートする本企画。周りには「よくやるよ」と呆れられながらも、もはや修行のように毎日穿いて、少しずつデニムが色落ちしていくのがいつの間にか喜びになっている。コンセプトはデニムの経年変化が大好きな人にいち早く経年変化がどう起こるのかを知って欲しいというもの。そこで選んだターゲットは、発売されたばかりで、経年変化見本も存在しないフルカウントの0105SSW(スーパースムース)。今回は穿き始めて約2カ月の様子をレポートする。
これが穿き始める前の状態。
レポート用にチョイスしたのはフルカウントが新たに開発した11.5オンスデニム。これは穿き心地を重視するフルカウントが新たに生み出した渾身の生地で、通常の13オンス前後のデニムと比べると明らかに軽くしなやか。デニムの厚みやゴアゴアとした感覚は一切なく、ストレスフリーで色落ちが楽しめるというモデルだ。
ちょうど穿き始めたのが2024年の夏前なので、来る夏の猛暑もこの生地であればストレスも無いだろうと挑戦。シルエットはフルカウントの定番である0105(ワイドストレート)で、まだワークウエアの名残があるクラシカルなストレートっていうのも筆者好み。
写真上がワンウォッシュモデルを裾上げし、穿き込む前に一度洗濯した状態。洗濯は家庭用洗濯機で一般的な洗濯洗剤で洗い、裏返しにして天日干ししている。0105SSW Wide Denim Super Smooth One Wash 3万580円(FULLCOUNT https://fullcount-online.com)
ちなみに前回の記事は下記で確認されたし。
実録! デニムの色落ち実験室【これを一年穿いてみたらどうなる経年変化!?】
2024年08月23日
実録! デニムの色落ち実験室【1カ月の穿き込み報告】
2024年09月26日
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生地表面の毛羽立ちがまだあり、全体的に色落ちほぼ無し、パッカリング部分はやや経年変化が進行。
新品のレザーシューズでも革ジャンでも最初はなんだか着用するのが気恥ずかしい。やはりこの手のアイテムは自身に馴染んできてシワやら色落ちなどが現れてくると、着用者もしっくりくるし、見た目もこなれて安心するもの。
といっても今回はまだ2カ月という穿き込みなので、まだまだ新品ならではの「下ろしたて感」を感じる「うぶ」な状態はぬぐえてない。
裾上げ後に、裾のパッカリングを出すために一度洗濯したときに、生地の表面には新品のデニム特有の毛羽立ちが現れている状態は2カ月の穿き込みでもそれほど変化なし。
筆者の経験上、この毛羽立ちが無くなるまで穿き込むと、そこからタテ落ちやらヒゲの出現が始まるので、まだまだこれからという雰囲気。
それよりも特筆すべきはフルカウントがストレスフリーな穿き心地に注力して開発した11.5オンス生地。ふだんはどのブランドのジーンズでも14オンス前後の生地がスタンダードだった筆者はこの2~3オンス程度の違いでこれほど変わるのかというくらい穿きやすい。
いわゆるゴワッとしたチノパンなんかよりもストレスフリーな感覚で穿けることにびっくり。とにかくストレスフリーなのである。
しかも穿き込んでいるのは日本中が列島ではなく熱島になってしまった猛暑の最中。もちろん、これまでは14オンス前後のデニムでも暑いながらも穿いていただけに、11.5オンスの軽快感が何と快適なことか。
猛暑でも気負わず穿けるっていうのに感動すら憶えるほど。あとはこれがどんな経年変化をしてくれるかで個人的な評価が決まるよなあと思いながら大活躍するのであった。
まだまだ大きな変化は見られないけど、ここは余計なことは考えず、ただただ穿くことに注力して、ひたすら生地の変化を心待ちにしているってわけだ。