河村勇輝はすでに、メンフィスのファンの大のお気に入り選手となったようだ。
現地時間10月26日(日本時間27日、日付は以下同)、メンフィス・グリズリーズの本拠地フェデックス・フォーラムで行なわれたオーランド・マジック戦でホームデビューを飾った河村。そのなかで、彼の人気を物語るシーンが多く見られた。
第4クォーター残り4分を切って、試合はグリズリーズが大量20点以上のリード。マジック側も主力を下げて白旗を上げるなど、この時点で勝負の行方はすでに決していた。
すると地元ファンは、ガベージタイム(点差が大きく開き勝敗が決した状況)となったことで“We want Yuki!”と河村の出場を求めるチャントを開始。さらに残り3分を切って河村がベンチで準備を始めると、一際大きな歓声が上がった。
そして残り2分4秒、デズモンド・ベインが意図的にファウルして時間を止め、大声援を背にコートイン。ジャ・モラントやジャレン・ジャクソンJr.、ベインら主力メンバーもベンチで立ち上がりながら見守るなか、河村がボールを持てば歓声が、シュートを外せば残念そうな声が上がるなど、アリーナ中が彼のプレーに一喜一憂していた。
最終的な河村のスタッツは、2分4秒のプレータイムで無得点(フィールドゴール0/2、3ポイント0/2)、1ターンオーバー。数字を残すことはできなかったが、地元ファンからどれだけ愛されているかが視聴者には伝わったはずだ。
グリズリーズの次戦は中1日空いて28日、同じく本拠地でシカゴ・ブルズとのゲームが組まれている。NBAデビュー、本拠地デビューを飾った河村が、次なるステップとしてキャリア初得点をマークできるか注目したいところだ。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】グリズリーズと2WAY契約を締結!日本人4人目のNBAデビューを果たした河村勇輝!