【天皇賞・秋】武豊「末脚にかけていた」ドウデュースが復活

 10月27日、東京競馬場で行われた天皇賞・秋(G1・芝2000m)は、武豊騎乗のドウデュースが復活。有馬記念以来の勝利でG1・4勝目をマークした。

天皇賞・秋、勝利ジョッキーコメント

1着 ドウデュース

武豊騎手

「きょうこそはこの馬の能力を、強さを発揮したいと思って挑んだので、最後の直線で本来の走りができて、ゴールした時は本当に嬉しかったです。折り合いの方はついてました。もう中途半端なレースはしたくなかったので、ペースもあまり速くはなかったと思うんですけど、最後の末脚にかけていました。前半は無駄な動きをせずに、もうラストにかけようと思ってました。これでダメならしょうがないという気持ちで、もう腹をくくって乗りましたね。(最後の直線は)もうすごい速さでした。強い馬が前を走っていたので、簡単なレースにはならないと思っていたんですけど、ものすごい勢いだったので大丈夫だと思いました。きょうは応援していただきありがとうございます。これが本来のドデュースの強さで、それをお見せすることができて本当によかったです。年内で引退、ラストシーズンとなりますので、多くてもあと2戦だと思います。またこの馬の走りができるように頑張りたいと思いますので、応援してください」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 10月27日、東京11Rで行われた第170回天皇賞・秋(3歳上オープン・G1・芝2000m・1着賞金=2億2000万円)は、武豊騎乗の2番人気、ドウデュース(牡5・栗東・友道康夫)が勝利してG1・4勝目をマークした。勝ちタイムは1分57秒3(良)。

 2着に9番人気のタスティエーラ(牡4・美浦・堀宣行)、3着に8番人気のホウオウビスケッツ(牡4・美浦・奥村武)が入った。

【動画】上がり32.5!ドウデュースの大外一気炸裂…天皇賞・秋

大外を一閃


天皇賞(秋)・ドウデュースと武豊騎手

 今年の春はドバイ、宝塚記念で結果が出せずに悔しい思いをしたドウデュースと武豊騎手のコンビが天皇賞・秋で復活。鮮やかにライバルを一蹴してG1・4勝目をマークした。レースでは後方で末脚を温存。じっくりと構えて直線勝負にかける渾身の騎乗だった。大歓声に包まれて大外から一閃。見事に豊マジックが炸裂した。殊勲の武豊騎手は「ある程度腹をくくってラストの脚にかけるレースをと思っていました」とレースを振り返っていた。

 天皇賞・秋を勝ったドウデュースは、父ハーツクライ、母ダストアンドダイヤモンズ、母の父Vindicationという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(株)キーファーズ。通算成績は15戦7勝。重賞は2021年朝日杯フューチュリティステークス(G1)、22年日本ダービー(G1)、23年京都記念(G2)、有馬記念(G1)に次いで5勝目。鞍上の武豊騎手は同レース歴代最多の7勝目、管理する友道康夫調教師は初勝利。

◇天皇賞・秋とは

天皇賞・秋は、東京競馬場・芝2000mを舞台に行われる3歳以上のサラブレッドが出走可能な国際G1で、長い歴史と伝統を誇る競走。通称「秋天(あきてん)」と呼ばれている。またジャパンカップ、有馬記念とともに、秋の古馬三冠競走に位置付けられており、同一年に3連勝をした競走馬には褒賞金が贈られる。

【全着順】

1着 ドウデュース 武豊

2着 タスティエーラ 松山弘平

3着 ホウオウビスケッツ 岩田望来

4着 ジャスティンパレス 坂井瑠星

5着 マテンロウスカイ 横山典弘

6着 ベラジオオペラ 横山和生

7着 ソールオリエンス 横山武史

8着 レーベンスティール C.ルメール

9着 ステラヴェローチェ 佐々木大輔

10着 ニシノレヴナント 田辺裕信

11着 ノースブリッジ 岩田康誠

12着 キングズパレス A.シュタルケ

13着 リバティアイランド 川田将雅

14着 ダノンベルーガ C.デムーロ

15着 シルトホルン 大野拓弥