iPhone映像クリエイターが「iPhone 16 Pro Max」の実力を検証。カメラやオーディオの進化をレポート[OnGoing Re:View]

空間オーディオとステレオ録音

新型iPhoneが発表される度、iPhoneで映像を作るiPhoneographerとしてはカメラやレンズの進化に目が行ってしまいがちなのですが、なんと今回のiPhone 16 Proシリーズからは空間オーディオの録音が可能になりました。

iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxの上記の設定画面で「空間オーディオ」を選択すると、純正カメラアプリで撮影した素材は写真アプリの編集画面で音の種類の選択をすることができてしまいます。

純正カメラアプリで撮影され、空間オーディオが収録された映像を写真アプリで編集すると、オーディオミックスという項目があるので、そこで「標準」「フレーム」「スタジオ」「シネマティック」と4つのプリセットから選択することができます。

簡単に説明すると「フレーム」は映像内の人物の音声を背景から分離。「スタジオ」はまるで静音マットが貼られたスタジオで録音されたようなエフェクトを音声に追加、反響音を抑えてくれます。「シネマティック」はその名の通り映画の如く人物の音声を前に配置し、環境音を周りに配置してくれます。

また、それぞれのプリセットはそのエフェクトの度合いを調節することができます。この機能はTikTokなどの縦型ショート動画でドラマなどを簡単に撮影したいという人にとても役に立つのではと思いました。また、空間オーディオの録音はiPhone 16 ProもしくはiPhone 16 Pro Maxでしかできませんが、編集自体は前世代のiPhone 15 Proなどでも可能です。

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まとめ

といった感じで、iPhone 16 Pro Maxを1カ月ほど使い倒したレポートでしたが、いかがでしたでしょうか?一見するとあまり進化をしていないように見えるiPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxかもしれませんが、使ってみると確かに進化しているのが分かるデバイスでした。最後に、iPhone 16 Pro Maxを使用した映像を撮影してみたので、ご覧いただけますと!では!

山﨑拓実|プロフィール

映像制作Mc代表。1998年生まれ、明治大学国際日本学部卒。日英バイリンガル。新卒で太陽企画株式会社に入社した後、フリーランスのiPhoneographerに。現在はBusiness Insider Japan、Gizmodoを運営する株式会社メディアジーンに所属。Business Insider Japan、Gizmodoの映像・記事制作を行いつつ、個人の兼業でのPV、MV制作、配信なども行っている。https://mc19851026.org/