28日放送の朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、27日に行われた第50回衆議院選挙の結果について報道しました。
衆議院の議席数465に対して自民党が191公明党が24と自公としても過半数に届かなかった結果を受け、元大阪府知事で弁護士の橋下徹さんは「神の見えざる手」と表現し、「最高のバランス」と評価しました。
■自公と他党の議席の増減
自民党は選挙前は247あった議席が191に、公明党は24に減少。一方で立憲民主党は50議席を増やして148議席を獲得しました。
日本維新の会は議席を減らして38議席、共産党は2つ減らして8議席。国民民主党は7議席から大幅に増えて28議席となりました。
自民党は、裏金事件との関わりが報じられた議員を非公認にするなどイメージの回復を図っていましたが、大きく議席を減らす結果となりました。
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■橋下徹、維新の議席減少を語る
司会の谷原章介さんは「橋下さん、自公も数を大きく減らしましたけど、維新も落ちました。どうして落ちたと思いますか?」と、橋下さんに質問。
橋下さんは、「維新が大阪以外では改革政党だというイメージがまったく浸透していなかったと思うんですね」「維新の代表の馬場さんが維新の中でも1、2を争う古い政治家だと僕は思っていて、そのイメージが全国的に広がったんじゃないですか?」と、自民党との政治資金規正法改正案への合意や政策活動費の必要性を訴えたことにも言及しています。
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■選挙結果は「最高のバランス」
維新に関しては大阪では全勝していると述べつつも、「ただ大阪を離れてしまうと、まったく改革のイメージというのが伝わらないということで、大きくこういう形で議席を減らしたんだと思います」と分析。
さらに橋下さんは、「神の見えざる手があるのかって思うくらい、僕は最高のバランスだと思います。この結論に、僕はなって欲しかったんです」と、選挙結果を評価する発言をしています。
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■橋下徹「新しい変化を生み出」と期待
橋下さんは、「政権交代ということで、いきなり野党に政権が移るのは僕は不安でした。考え方もバラバラだし野党の方は、経験不足もありますし」とコメント。
続けて、「政権交代は嫌だけど今の自民公明の政治も嫌だということであれば、自公と野党が微妙なバランスを保って国民民主と維新が自公についたり立憲についたりしながら、政治を流動化させて新しい変化を生み出すということで、僕はものすごくいいバランスだと思います」と持論を述べています。
(文/Sirabee 編集部・星子)