リソースシェア運用の効率化を提供する階層型RDS
本発表会では、2つの新製品の詳しい説明も行われた。
階層型RDSの紹介は、DMP事業本部の天野論氏が紹介。階層型RDSは「SOM-200RDS」と「SOM-20RDS Plus」で構成されるリソースシェアのソリューションの総称で、「SOM-200RDS」は共有のNMOSリソース一括で登録するためのRDSとしている。
「SOM-20RDS Plus」はRDSフィルタリングAPIで、プライマリーRDSに登録された共有NMOSリソースを各アイランドのローカルRDSに割り振り、AMWA NMOS IS-04を使って登録処理を行っていくためのソフトウェアとしている。Hi-RDSを使うメリットとして、1リソースシェア運用の効率化が可能になる点とシステム構築の柔軟性を提供できるという。
(広告の後にも続きます)
単体製品や専用製品の持つ機能をソフトウェア化したFOR-A IMPULSE
FOR-A IMPULSEの紹介は、DMP事業部の木下聡氏が紹介。Inter BEEがデビューとなるソフトウェアベースの機能統合型ライブプロダクションシステムで、映像制作におけるDX化、映像制作ワークフローを進化させるソリューションになると考えているという。
IMPULSEでは、朋栄の映像制作環境向けの単体製品や専用製品の機能をソフトウェア化して共通プラットフォーム上で動作が可能になる。様々なフォーマットの入出力や朋栄の持つプロセッサービデオスイッチャー、マルチビューアー、テロップ送出機、MBPのビデオサーバーなど組み合わせてさらに変更ができるソフトウェアデファインド製品としている。
共通プラットフォームによって専用機器を減らして、メンテナンスや保守バックアップ、年に数度を利用するような機材の効率化を目指しており、最終的にはFOR-A IMPULSEのみでのシステム構築やクラウド環境への進出の提案も考えているという。構造後から変更可能で、過剰な初期投資の抑制を期待できそうとのことだ。また、複数の構造の同時稼働が可能で、配信や中継、可搬など機材の持ち出しや移動を抑えながら制作をより効率化できるものと考えているという。
最後に、「今後も次世代放送システムの構想を発展する開発というのを朋栄は続け、放送のメディアシステムのDX化に寄与するよう取り組んでまいります」と強い口調で締めくくった。