石破茂 (C)週刊実話Web

大谷翔平は日本の選挙結果さえ左右していたのか!? 

10月27日、2つのイベントが日本全国の注目を浴びた。アメリカ・メジャーリーグのワールドシリーズと衆議院総選挙だ。 

前日のワールドシリーズ第1戦、大谷属するロサンゼルス・ドジャースは逆転サヨナラ満塁ホームランで劇的勝利。興奮が最高潮の中で第2戦を迎え、大谷は1番DHで出場した。 

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第1打席はセンターフライ、第2打席は三振、第3打席はショートゴロと、この日の大谷はノーヒット。しかし第4打席に四球で出塁すると、シーズン59盗塁を決めた快足を飛ばして盗塁を仕掛けたが、スライディングの際に肩を痛め、悶絶しながらベンチへと戻った。 

試合後にデーブ・ロバーツ監督は、大谷の怪我を左肩亜脱臼だと発表。状態は悪くないとしたが、第3戦以降の出場は不透明となった。 

この盗塁シーンは中継やニュースで繰り返し流れたほか、SNSでも映像が拡散。多くの国民が意気消沈したのは言うまでもないが、これが選挙結果にも影響したというのだ。 

選挙前最後の平日だった25日の金曜日、『BSフジ LIVE プライムニュース』(BSフジ)に、選挙プランナーの三浦博史氏が出演。 

自民党への逆風を理解した上で、選挙予想として「日曜日、ワールドシリーズあるじゃないですか。見て『おぉ、頑張ってる』となってね…」「ちょっと怒りが収まってね」と、大谷が活躍すれば自民党に追い風になると分析している。 

大谷翔平のショッキング映像で自民票が逃げた?

一見すると突飛な意見なように見えるが、ソーシャルメディアなどで政治語りに熱心な層からは《大谷翔平の活躍次第で許してやろうと思っていましたが、こうなったら、裏金自民党、許さない!》《大谷はお荷物だし、ワールドシリーズ休養したほうがいいな。私は自民党政治を許さない》《大谷翔平選手の活躍で一番助かってるのは自民党、もっと真面目に生活を考えてほしい、それが政治に繋がる》といった意見が上がってた。 

「一部の層にとって、大谷選手が自尊心を満たすコンテンツになっているのは間違いありません。『大谷すごい=日本人すごい=俺すごい』と揶揄するスラングもあります」(政治ジャーナリスト) 

選挙の翌朝、『THE TIME,』(TBS系)が発表したニュース関心度ランキングによると、1位は大谷の怪我で、2位が総選挙だった。大谷を気にするがあまり、投票行動が左右されてしまった有権者がいても何ら不思議はないだろう。

「長嶋茂雄氏は、安保闘争が広がりを見せた翌年の1961年に、朝日新聞のインタビューに『社会党の天下になったら野球、野球っていってられるかどうか、分かりませんからねェ』と答えています」(スポーツ紙記者) 

総務省は28日、今回の衆議院選挙の投票率が53.85%だったと発表している。この数字は戦後3番目の低さだというが、大谷の不調と関係はあるのだろうか。