【全日本】土井が世界ジュニアV5 初挑戦・吉岡との熱戦初シングル制す

『ジャイアント・シリーズ2024』苫小牧市総合体育館(2024年10月28日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○“ミスター斉藤”土井成樹vs吉岡世起×

 土井が初挑戦となった吉岡とのシングル初対決を熱戦の末に制し、世界ジュニア王座5度目の防衛を果たした。

 今夏、2度目の世界ジュニア戴冠を果たした土井はここまで4度の防衛を重ねてきた。全日ジュニア勢を総なめしたことで、土井は自ら次期挑戦者に吉岡を指名。北海道・苫小牧の地でV5戦に臨んだ。

 元全日本でもある吉岡だが、世界ジュニア挑戦はこれが初めて。土井とはシングル初対決となった。持ち前のスピードを駆使して先制した吉岡は開始早々、ラ・ケブラーダを発射。ならばと土井はドラゴンスクリューからの足4の字固めなど足攻めで巻き返して譲らない。

 その後も両者は高度な一進一退の読み合いを展開。吉岡がミドルキック、シザースキックの連続攻撃からスタンプ攻撃に出る。これで土井の動きが止まったかに思われたが、王者はブレーンバスターで逆襲。ダイビングエルボードロップ、DOI555とたたみかけたが、バカタレスライディングキックは吉岡が回避。トルベジーノで叩きつけると、ラ・マヒストラルで丸め込んだ。ここから両者は反転に反転を繰り返す丸め込み合戦に。最終的にガッチリ押さえ込んだ土井が3カウントを奪った。
 土井が熱戦の末に吉岡を退け、世界ジュニアV5を果たした。「吉岡世起を堪能させてもらった。まだまだおかわりしたいぐらいや」と満足げに振り返った土井は「これからの俺の防衛ロード、まあオールジャパンの所属は1周したからな。前にも言った通り、団体問わず俺が指名したるからな」と次戦について言及。「そんでもって、次の挑戦者は…考えとくわ」と思わせぶりに話した。

 一方、吉岡は世界ジュニア初挑戦・初戴冠ならず。「負けちまったけど、俺はあきらめないからな。まずはまずは、むーちゃんと最強タッグに専念するけど、いつでも世界ジュニア、そして土井成樹の首を狙っていくからな。覚悟しておけよ」と雪辱を誓い、「もう一回やろうぜ。またやろうぜ」と王者に呼びかけた。

【土井の話】「吉岡世起を堪能させてもらった。まだまだおかわりしたいぐらいや。それはまた次の機会ということで、これからの俺の防衛ロード、まあオールジャパンの所属は1周したからな。前にも言った通り、団体問わず俺が指名したるからな。そんでもって、次の挑戦者は…考えとくわ」

【吉岡の話】「ああ! 土井成樹、負けたのか? 3カウント本当に入ってたか? 全日本プロレスTVでVR判定しろ。3つ入ったか。スローモーションで検証してくれよ。何にせよ、負けちまったけど、俺はあきらめないからな。まずはまずは、むーちゃんと最強タッグに専念するけど、いつでも世界ジュニア、そして土井成樹の首を狙っていくからな。覚悟しておけよ。もう一回やろうぜ。またやろうぜ」