日本文化の象徴ともいうべき「温泉」。おそらく多くの人が「温泉=裸で入るもの」と考えているんじゃないかと思います。
だけど、乳がんの手術痕など、なんらかの理由で裸体を見られたくない人にとって公衆浴場は大きなハードルです。私の身近にもいるため、なんとかならないものかと思っていたら「湯あみ着」という結論にたどり着きました。
ところで……皆さんは「湯あみ着」ってなんだかご存じでしょうか?
【「湯あみ着」とは】
湯あみ着とは、着衣のまま入れる “お風呂専用の服” のこと。古くは奈良時代からあったといわれており、おもに体を隠す目的で利用されてきました。
手術や怪我の傷跡が気になる人はもちろん、体型が気になる人や、人前で裸になることに抵抗がある人にもちょうどいい。女性だけのものではなく、男性向けの湯あみ着もあるんです。
また近年では、海外からの旅行者が急増したことにより、人前で裸になる文化がない人や宗教的理由で裸になれない人への需要も高まっているみたい。
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【最新情報】
つまり、湯あみ着さえあれば、誰もが人目を気にせず温泉には入れるというわけです。昨今では、こんな取り組みも広がっているのだとか!
■乳がん経験者の声から生まれた「バスタイムトップス」
乳がんなどの手術跡をカバーできる使い捨て入浴着、として生まれた「バスタイムトップス」シリーズ。
パッと見た印象は “洋服” もしくは “ワンピース” 。赤ちゃん用のおむつや使い捨て下着に使用される特殊な不織布でつくられており、肌に心地よく、体のラインを拾いにくく透けにくい。湯切りもよく、プカプカ浮くこともありません。
楽天市場で販売(495円~880円)しているほか、2024年度からは全国の万葉倶楽部で順次導入がスタートしています!
■オストメイトの銭湯や温泉での入浴を応援する湯浴み着を開発
人工肛門・人工膀胱のある人たち(=オストメイト)へ向けたプロジェクトの一環として、ビームスが人工肛門・人工膀胱(=ストーマ)を覆える湯あみ着「yuami multi cloth」(1万4080円)を開発!
「斜めに片側の肩にかける(ワンショルダー)」「首にかける(ホルターネック)」「胸の上で留める(チューブトップ)」「腰で留める(腰巻き)」といった使い方が可能。男女問わず、カバーしたい場所に応じて工夫できるよう、4通りの着用方法を想定しています。
オストミーパウチを装着したままウエストポーチのように携帯できる「yuami bag」と共に、ビームス公式オンラインショップで販売中です。