「選考基準が時代に合ってない…」沢村賞“該当者なし”にファン賛否「現代に合う新しい賞を作れば?」「安易に基準を下げてもいいのか」

 プロ野球史の名投手・故沢村栄治氏を記念し、シーズンを通して活躍した先発完投型の投手を表彰する「沢村栄治賞」の選考委員会が10月28日、東京都内のホテルで記者会見を開き、堀内恒夫委員長など、5人の選考委員などが、2019年以来5年ぶり、6度目の該当者無しを発表した。
 
 同日の会見では、巨人元監督の堀内恒夫委員長などが、以下の7項目の選考基準のうち、1項目でも基準を満たしていた投手の中から選考が進められたことが説明された。

 沢村賞7つの選考基準
1:15勝以上の勝利数
2:150以上の奪三振数
3:10以上の完投試合数
4:「2.50」以下の防御率
5:200イニング以上の投球回数
6:25以上の登板数
7:6割以上の勝率

 また同選考では、今季26登板、156奪三振、防御率1.95、勝率.600の4項目を達成した巨人の戸郷翔征と、今季26登板、防御率2.36、勝率.667の3項目をクリアしたソフトバンクの有原航平が有力候補として挙げられ、その他に今季26登板、161奪三振、勝率.737の3項目を満たした日本ハムの伊藤大海や今季15勝、防御率1.61、勝率.833の成績を残した、巨人・菅野智之らの名前が挙がっていたとのことだ。

【画像】沢村賞有力候補だった、ソフトバンク・有原航平が7回無失点の好投&決勝打…攻守で活躍をみせた日本シリーズ第1戦! しかし、今回は2019年以来、5年ぶり6回目の「該当者なし」という結果になったことについて、ネット上では選考基準への賛否の声があがった。

「選考基準が時代に合ってないのは間違いない」
「安易に基準を下げてもいいのかって話でもある」
「もう、先発完投というスタイルの復活は無い」
「選考基準が昭和過ぎるからな…」
「条件下げたら価値が変わるやん」
「分業制で完投数は全体的に減ってるし、難しいんじゃないか?」
「現代に合う新しい賞を作れば?」
「圧倒的な球界のエースが貰うべきだからこれは妥当だと思う」

 また、23年に16勝、169奪三振、防御率1.21、勝率.727で3度目の沢村賞を受賞した、現在ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸について「由伸は偉大だったと再認識するね」「3年連続で獲った由伸の凄さがわかる」などと、偉業を称える投稿も見受けられた。

構成●THE DIGEST編集部

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