「大谷翔平の左肩負傷を祝福」「中指立てる」ヤ軍ファンの動画拡散に米記者は怒り心頭「ダサいにもほどがある」

 看過できない愚行の波紋が止まらない。

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が現地10月26日に行なわれたニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で左肩を負傷した。試合後には「左肩亜脱臼」と発表され、敵地ヤンキー・スタジアムで行なわれる第3戦の出場可否についてドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「本人がプレーできる状態だと感じていれば、彼を出場させない理由はない」と話し、試合出場は可能だと示唆。最悪の事態は免れたが、大谷が痛みに悶える姿を一部ヤンキースファンが歓喜する動画がSNS上に拡散し、物議を醸している。

 熱気に溢れたドジャー・スタジアムが一気に静寂に包まれた瞬間だった。大谷は3点リードした7回2死一塁で二盗を試みたが、タッチアウトとなり盗塁は失敗に終わった。その時スライディングした際に左肩を痛めたようで、その場で倒れたまま苦悶の表情を浮かべた。大谷の異変に球場の観客が心配そうに見つめる一方、ニューヨークのパブリックビューイングで観戦していた大勢のヤンキースファンは、この場面になんと歓喜の声を上げ、大谷にブーイングを飛ばしていた。

 異様な雰囲気のなか、一部ヤンキースファンの不適切なジェスチャーが目撃された。米ウェブサイト『The Daily Caller』によると、「ショウヘイ・オオタニの肩のケガを祝うヤンキースファンの映像が公開」と題し、信じられない光景の映像を取り上げた。記事によると、痛みで苦しむ大谷が大型スクリーンに映し出されるとヤンキースのユニホームを着たファンが「ブ~」と浴びせ、さらに大谷に向けて中指を立てる姿もあった。見過ごせない態度について同メディアは「卑劣な行為」と即断罪。「ニューヨークのファンたちに、これ以上何を期待できるというのだろうか?」と憤りを隠せなかった。
  物議を醸した動画の拡散は止まる気配がない。米スポーツベッティングサイト『DraftKings』に寄稿するジャレッド・カラビス氏は、自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Baseball is Dead』に問題の動画を紹介。「ショウヘイ・オオタニが二塁ベースにスライディングして負傷したとき、ヤンキースファンは歓声を上げた…」と愕然した様子を隠せなかった。さらに自身のXにも動画を共有したうえで、「オオタニが怪我したことを喜んで祝福するなんて、ダサいにもほどがある」と愚行を吐き捨てた。

 米スポーツ専門局『Fox Sports』によると、ドジャースのロバーツ監督はヤンキー・スタジアムで行なわれた前日会見で大谷のコンディションについて説明。スタメン出場の可能性を示唆するコメントを残している。

 熱狂的なヤンキースファンにとって大きな目の敵とされている大谷。出場が危ぶまれた背番号17は、何事もなくNYファンの前に打席に立ち、大ブーイングで迎えられるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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