アップル、Apple IntelligenceをiPhone、iPad、Macで提供開始

さらに賢くなった写真アプリ

写真アプリは新機能により、自然な言葉づかいで検索でき、「Maya skateboarding in a tie-dye shirt」など、探しているものを説明するだけで、ほぼどのようなものでも検索可能だとしている。ビデオでも検索できるため、ビデオの特定の部分で起きたことを検索して、すぐにそのシーンを表示可能。検索では、ユーザーがすばやく検索を完了できるよう、入力補助の候補も提供される。


iPhone 16 Proで写真アプリに表示されている新しい検索機能。写真アプリで探しているものを説明するだけで、ほぼどのようなものでも検索可能

不要な対象物や人物が写真のフレームの中に写り込んでしまった場合、クリーンアップツールを使って、撮影の瞬間の意図を忠実に保ちながら、不要な要素を削除可能。

メモリー機能により、ユーザーは説明を入力するだけで、見たいムービーを作成可能に(メモリームービーの作成はiPhoneとiPadで利用でき、今後数か月の間にMacでも利用可能になる予定)。言語と画像を理解する能力を活用して、Apple Intelligenceはユーザーの説明にもとづいて最高の写真とビデオを選び、写真から特定されたテーマにもとづいてチャプターに分かれたストーリーラインを作成し、独自の流れのある物語のムービーに仕上げるとしている。

iPhone 16の写真アプリに表示された、メモリームービーを作成するよう促すメッセージ。ユーザーの説明にもとづいて、Apple Intelligenceは写真とビデオを選択して組み合わせ、独自の流れのあるムービーに仕上げることが可能だという

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優先順位を付けて集中する新しい方法

Eメールの管理がこれまで以上に簡単になった。優先メッセージにより、メールアプリの受信ボックスの先頭に表示される新しいセクションは、当日のランチの招待や搭乗券など、最も緊急性の高いEメールを表示。ユーザーの受信ボックス全体でメッセージを開くことなく要約を確認でき、長いスレッドの場合は「要約」をタップまたはクリックするだけで関連する詳細を表示可能。さらに、スマートリプライは、すばやく返信するための提案を提供するほか、Eメール内の質問を特定してすべてに確実に回答できるようにするとしている。

Apple Intelligenceは通知の要約によって、ユーザーが優先順位を付けて集中できるよう手助けする。通知の要約で、長い通知や積み重なった通知をすばやく確認でき、グループチャットでのやり取りが特に頻繁になった時などに、ロック画面に重要な詳細情報が表示される。新しい集中モードの「さまたげ低減」は、すぐに確認する必要がある通知のみを表示。

メモアプリと電話アプリでは、音声の録音、文字起こし、要約が可能。電話アプリで通話中に録音が開始されると、参加者に自動的に通知が届き、通話が終了すると重要なポイントを思い出せるようにApple Intelligenceが要約を生成する。

ユーザーは、電話アプリとメモアプリで音声の録音や文字起こしができ、Apple Intelligenceが文字起こしを要約します