多くの機能が登場予定
Apple Intelligenceは、ユーザーが自分らしさを視覚的に表現する新しい方法をもたらすとしている。絵文字はまったく新しいレベルに引き上げられ、説明を入力するだけでオリジナルのジェン文字を作成することが可能に。また、友人や家族の写真を使って絵文字をパーソナライズすることも可能。Image Playgroundは瞬時に楽しい画像を作成する。画像マジックワンドは、ラフスケッチを美しい画像に作り変えて、メモを視覚的に一段と魅力的なものにするとしている。さらに、何もない空白部分に円を描くと、周囲のコンテクストを使用して画像を作成可能に。
2024年12月には、作文ツールにおいて、ディナーパーティの招待状をより印象的な文体にしたり、履歴書により快活な動詞を追加するなど、文章に適用したい具体的な変更を説明できる機能が加わる。さらに、ツール間を行き来せずに、作文ツールとSiri内でChatGPTの幅広い世界に関する知識にアクセスし、画像と文書を理解する能力の恩恵を受けられるとしている。
また、12月には新しいビジュアルインテリジェンス体験がApple Intelligenceを基盤として実現し、iPhone 16のラインナップの新しいカメラコントロールにより、ユーザーは対象物や場所について瞬時に学べるようになる(カメラコントロールは、iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxで利用可能)。
例えば、テキストをある言語から別の言語に翻訳し、目の前にあるレストランに関する詳細を把握し、情報を活用可能。また、カメラコントロールはある商品を買える場所を探すためにGoogleで検索したい場合や、ChatGPTの問題解決スキルの恩恵を受けたい時などに、特定分野の専門性を備えた他社製ツールへのゲートウェイとしても機能するという。他社製ツールを使用するタイミングやどの情報が共有されるかは、ユーザー自身が管理可能。
さらに、今後数か月の間に優先通知が最も重要なことを知らせるようになる。Siriはユーザーのパーソナルコンテクストを参照してユーザーに合わせたインテリジェンスを提供できるようになり、またSiriにオンスクリーン認識が加わることで、Appleと他社製のアプリ内やアプリを横断して何百もの新しいアクションを実行できるようになるとしている。
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プライバシー保護
あらゆる段階でユーザーのプライバシーを保護するように設計されたApple Intelligenceは、デバイス上の処理を使用しているため、それを動かすモデルの多くは完全にデバイス上で実行される。より多くの処理能力を必要とするリクエストの場合は、プライベートクラウドコンピューティングがApple製デバイスのプライバシーとセキュリティをクラウドにまで拡大し、さらなるインテリジェンスを活用できるようにする。
プライベートクラウドコンピューティングを使用する場合、ユーザーのデータをAppleが保存したり、共有することはないとしている。データはユーザーのリクエストに応えるためにのみ使用されるようだ。このプライバシーに関する約束が守られているかを継続的に検証するため、独立した専門家がAppleシリコン搭載のサーバ上で実行されるコードを調べることが可能で、AIにおけるプライバシーが大きく前進するとしている。
ユーザーは、Siri、作文ツール、またはカメラコントロールのビジュアルインテリジェンスの一部として提供されるChatGPTの統合を有効にするかどうかを選択できる。ユーザーは、アカウントを作成しなくても無料でChatGPTにアクセス可能。プライバシー保護が組み込まれており、ユーザーのIPアドレスは匿名化され、OpenAIはリクエストを保存しない。自分のアカウントとの連携を選択したユーザーには、OpenAIのデータ利用に関するポリシーが適用される。