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2024年8月期連結決算で、売上高が初めて3兆円を突破した『ファーストリテイリング』。同社は国内外で衣料チェーンの『ユニクロ』を展開しているが、売り上げを伸ばす半面、外国人による組織的な窃盗被害も増えているという。
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大阪や京都のユニクロで146点、約35万円相当を盗んだとして今年1月に逮捕されたベトナム国籍の女2人が10月に有罪判決を受けた。
また、2月にはベトナム人男女4人が、福岡市の商業施設にあるユニクロ店舗で衣料品87点、金額にして約35万円相当の商品を盗んだとして福岡県警に逮捕されている。
同じく2月、大阪市内などのユニクロで万引きを繰り返していたベトナム人グループの女3人が、大阪府警に窃盗容疑で現行犯逮捕。3人は短期滞在ビザで来日、東京や関西のユニクロ延べ37店舗で約3300点、約1230万円相当の商品を盗んでいたとされる。
23年版警察白書によると、来日外国人犯罪による万引きの検挙数ではベトナム人が7割以上を占めている。
では、なぜユニクロは狙われるのか?
ベトナムでは高級ブランド
「ユニクロはベトナムにも19年末に進出しています。ユニクロの商品はベトナムのローカルブランドの数倍高い値段でも売れるニーズがある。それに日本のユニクロ店舗は、ほぼセルフレジを導入しています。レジの省人化は盗みやすいこともあって、ベトナムではSNSで“日本の方が万引きしやすい”という情報が広まっているんです」(ネット犯罪に詳しいライター)
ユニクロは海外で1698店舗(10月17日時点)を展開。エリア別では中国、香港、台湾の「グレーターチャイナ(大中国経済圏)」が最も多く1032店舗、韓国126店舗、ベトナムには25店舗ある。
「ユニクロでは全商品に盗難防止タグが付いている。窃盗団はセンサーに反応しない特殊なバッグを使うこともあります。アラームが鳴った場合、店員が呼び止めて調べることになるが、もし誤作動だったら店の信用問題に関わる。それを恐れるあまり遠慮してしまう国民性を突かれているのではないか」(同)
“お客様は神様”は昔話?
「週刊実話」11月7・14日号より