ノブコブ徳井健太がお笑い芸人たちの挫折と栄光を熱く語るエッセイ集『敗北からの芸人論』(新潮文庫)発売!

連載時には累計700万PVを突破し話題を呼んだ本作。文庫版新章「死角なしの怪物 有田哲平」を収録した完全版が10月29日(火)に新潮文庫より発売されました。

それでも何故芸人を続けるのか?

ある年代の芸人は皆「ダウンタウンにはなれない絶望」という感情を抱くものであり、自身もそのうちの一人だと語る徳井。20年以上前、北海道から希望をもって上京してきたものの、才能溢れる芸人たちを目の当たりにし、続ければ続けるほど絶望は増していったそう。

それでも何故芸人を続けるのか? その理由の一つとして、大好きな先輩や才能のある後輩、仲の良かった同期が辞めていく姿を何度も見てきた経験から「おわりに」の中でこのように綴っています。

「売れる」ということは、必ず誰かの屍の上に存在する。

仕事は取り合いだし、漫才やコントのチャンピオンは年々新たに生まれていく。光が当たっているうちは、影の存在などに気付きもしないだろう。けれど闇は確実に忍び寄る。

しかも一度その闇に墜ちると這い上がるのはとても困難だ。そんな時、僕はそっと手を差し伸べられる人間でありたい。(本文より)

本作はそんな芸人に対する愛、バラエティに対する愛では誰にも負けない自信があるという徳井が、22組の芸人と4つのバラエティ番組を縦横無尽に語り尽くします。また今回、文庫版の特典として新章「死角なしの怪物 有田哲平(くりぃむしちゅー)」を書きおろしで追加。有田との出会いから、そのお笑い人生、そして芸人としての凄みを分析しています。

「僕が間近で見てきた芸人たちの「現実」や芸人というイキモノの面白さを伝えることで、一人でも多くの人が笑ってくれたら何より嬉しい。」(本文より)

ぜひ、徳井の熱い気持ちを味わってみてください。

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書籍内容

圧倒的な才能を前にし、絶望から始まる職業、芸人。テレビで見ない日はない彼らも、世界に羽ばたいた彼女も、若い世代から大人気のあのコンビも、かつては挫折し、どん底を味わった。ただ彼らはそこから立ち上がり、傷つきながらも自らのスタイルを確立していく。その過程はドラマチックで、馬鹿馬鹿しくて、美しい。誰よりも敗北を重ねた〈悟り芸人〉が、22組の芸人の挫折と栄光を熱く語る。