2010年から14年間ほぼデザインもサイズも変わっていなかったMac miniが一新され、設置面積にして1/2以下に小型化された。搭載チップセットはM4に加えてM4 Proの2ライン。価格は9万4800円から。

驚異的にコンパクトなボディに、大きな拡張性

ルーツをiPhoneに持つシリーズチップは非常にコンパクトで、熱効率に優れている。そのMシリーズのチップセットだからこそMac miniは従来よりかなり小さくする設計することができた。

フットプリントはなんと1/2以下。全モデルの197mm四方に対して、127mm四方以下という小ささだ。重量は、M4搭載機で約670g、M4 Pro搭載機で約730g。

基板は2層構造になっており、下部前方から吸い込んだ空気は、2枚の基板を冷やすように流れたあと、下部後方から排出される仕組みとなっている。

従来モデルと違って、前側にもポートが設けられており、前側にUSB-C×2とオーディオジャック、後ろ側にThunderbolt×3と、ギガビットEthernet(10Gb Ethernetに変更可能)とHDMIとなっている。背面のThunderboltポートは、M4搭載機はThunderbolt 4(最大40Gb/s)だが、M4 Pro搭載機はMacで初めてのThunderbolt 5(最大120Gb/s)搭載。大容量ストレージを、内蔵ストレージと変わらない速度で操れるはずだ。

ちなみに、Bluetoothは5.3、Wi-FiはWi-Fi 6E(802.11ax)のままとなっている。Wi-Fi 7は搭載されなかった。

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コスパの大きなM4搭載機

価格とスペックは、搭載するチップセットによってかなり振り幅がある。

M4搭載機の最廉価モデルは16GBメモリ、256GBストレージで9万4800円となっている。

4つの高性能CPUコアと、6つの高効率CPUコア、10のGPUコア、16のNeural Engineを持っており、そのサイズからは想像できないほどの高いパフォーマンスを持っているはずだ。

M1やM2でさえ、通常の用途にはいまだに十二分なのに、M1に対して1.8倍、M2に対して1.6倍の性能を持つ。

現実的なところで、512GBのストレージを奢っても価格は12万4800円に過ぎない。