昨年にリリースされたハーレーダビッドソンX350は、普通自動二輪車免許で乗ることができるハーレーとして話題となった1台。今回は、ヴィンテージハーレーを愛するサーファーの寺谷さんにインプレを依頼。湘南でのライフスタイルの中で、実際にX350を投入してもらった。

シーサイドやストリートを流すのに最適なモデル。


寺谷淳さん|片瀬江ノ島生まれの生粋の湘南ボーイ。土地柄、幼少期からサーフィンを始めとするアメリカンカルチャーが身近で、愛車はアイアンスポーツのチョッパーを駆る、サーファーでもありバイカーでもある

長身で日に焼けた肌がよく似合う寺谷さんは、片瀬江ノ島で生まれ育った生粋の湘南ボーイ。普段はアイアンスポーツのチョッパーや旧いアメリカ車に乗り、朝からサーフィンを楽しむなど、アメリカンなライフスタイルを送っている。

そのヴィジュアルからは想像できないが、神奈川の高校で教鞭をとるなど、そのギャップも含めて、魅力的なハーレー乗りである。ここまでアメリカンカルチャーに惹かれた理由は?

「湘南で生まれ育ったので、アメリカンカルチャーはとても身近な存在だったんです。さらに母親がアメリカのファッションや音楽が好きだったので、自然とアメリカに興味を持ちました。特に印象的だったのが、幼少期に134号線を車で通っている時に、何度もハーレーに乗っている大人たちを見たこと。いつかは自分もハーレーに乗るぞと、ずっと思っていたんです。

あとは辻堂にある名店であるジャックスガレージの影響も大きいですね。ハーレーを購入する前から足繁く通っていて、そこでアメリカのカスタムカルチャーやファッションの奥深さを教えてもらい、よりハマりました」

昨年、念願のマイホームを海の近くに購入。そこには寺谷さんの好きな物が詰まったガレージも併設され、夢のある空間が広がる。

そんな寺谷さんにとって、今回のX350は、発売当時から気になっていた存在だったそう。今回のシューティングを通して感じたインプレッションを聞いてみた。

「お世辞を抜きにセカンドバイクとして欲しいなと(笑)。自分の愛車はチョッパーで、このX350はネイキッドスタイルなので、ポジションなど、いろいろと異なるので最初は不安でしたが、本当に乗りやすいですね。教習車レベルで万人がストレスなく乗れる完成度だと思いました。

湘南は土日になると渋滞がひどいので、裏道がメインになるんですが、道幅がすごく狭いんです。だから取り回しのよいX350は、本当に魅力的ですし、とにかくストレスがない。もちろん高速でも十分な走行性能はありますが、個人的には街乗りに使いたいですね。なぜなら自分のチョッパーだと渋滞の多い街中だとストレスを感じることが多いですし、渋滞に巻き込まない時間帯や場所を狙って走っているからです。

また旧車と違って始動性も抜群ですから、波をチェックしに行く時でも気兼ねなく乗れる点もアドバンテージがあります。波がなかったら、そのまま134号線を流すのも楽しそうですしね」

愛車とX350は、時代やスタイルこそまったく違うが、ハーレーの伝統は受け継がれており、乗り味やフィーリングは、共鳴する部分はあると、寺谷さんは太鼓判を押してくれた。

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ストレスない加速感だから街中も快適。

趣味であるサーフィンは生活の中心。そのため自宅は海まで自転車で行ける距離で、駅からも近い立地を探し続けたそう。取材当日も朝からサーフィンを楽しんでいた。

奥にあるフレイムスタンクのチョッパーが寺谷さんの愛車。1977年式のアイアンスポーツで、アメリカの「サイクルゾンビーズ」が売りに出していたものを購入した。有名ビルダーが手掛けたチョッパーだけに、その仕上がりも完璧。偶然、今回のX350と同じオレンジ×ブラックのカラーリングであるため、時代やテイストは違えど、どこかリンクするものがあると寺谷さんも気に入っていた。