織田裕二 (C)週刊実話Web

『踊る大捜査線シリーズ』の最新作となる柳葉敏郎主演の映画『室井慎次 敗れざる者』が、興行収入で予想以上の苦戦を強いられている。

2部作の前編である同作は、10月11日に公開され、24日までに興行収入10億円を突破。現在も公開中だが、徐々に勢いがなくなることを考えると興行収入20億円程度で着地しそうだ。

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1997年に連続ドラマが放送された同シリーズ。翌年に公開された映画『踊る大捜査線 THE MOVIE』は興行収入100億円超えの大ヒットとなり、2003年公開の映画『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』は興行収入173.5億円を記録。いまなお、邦画実写記録のトップに君臨している。

過去作品と比較すると、『室井慎次 敗れざる者』はかなりさみしい数字に見えるが…。

「フジテレビ関係者は頭を抱えていますよ。久しぶりの『踊る』シリーズの映画ということで話題性抜群。すぐにでも最低20億円は突破するだろうというのが大方の見方だった。それが、2週間たってやっと10億円に届いたのですから、かなり計算が狂った。後編もあるため、柳葉さんをフル稼働して、各メディアで必死にPRしているのが現状です」(スポーツ紙記者)

室井慎次の後編も不評ならば…

柳葉は26日、地元の秋田県内で凱旋舞台あいさつを実施。後編の『室井慎次 生き続ける者』は11月15日の公開予定だが、8~10日に異例となる先行上映を全国の映画館で開催することが発表された。

2作連続で“想定外の興行収入”になることはなんとも避けたい様子だが、それもそのはず。

TBSが制作したドラマ『アンナチュラル』、『MIU404』と世界線を共有する映画『ラストマイル』は、興行収入が45日間で51億円を突破する大ヒットを記録した。

それだけに『踊る』シリーズの映画『室井慎次 敗れざる者』の“2週間で10億円”は、かなり物足りなさを感じる数字なのだ。

同作がイマイチな結果に終わりそうなため、その後に控えるフジテレビの壮大なプロジェクトが頓挫する可能性も出てきているという。

「フジは柳葉さん主演の2部作をヒットさせ、満を持して織田裕二さん主演の正統な『踊る大捜査線』を撮る予定だといわれていた。しかし、思うようにヒットしなかったことで、織田さんが出演を断るかもしれない。無理に新作に出なくても俳優として地位はありますし、何よりヘタに主演して数字が取れないと『織田裕二は終わった』と騒がれることになる。『室井慎次 生き続ける者』も不評ならば、織田さんの復帰は白紙に戻ってしまいそうです」(民放関係者)

レインボーブリッジを封鎖できなかったのはもう20年以上も前のこと。織田が復帰したとして、あのころとはまた違った印象の青島刑事になりそうだ。