映画監督アキ・カウリスマキが仲間たちと作った映画館「キノ・ライカ」をめぐるドキュメンタリー映画『キノ・ライカ 小さな町の映画館』。この度、本作の予告映像と日本版ポスタービジュアルが公開された。
北欧フィンランドの鉄鋼の町・カルッキラ。深い森と湖と、今は使われなくなった鋳物工場しかなかった小さなその町に、はじめての映画館“キノ・ライカ”がまもなく誕生する。元工場の一角で自らの手で釘を打ち、椅子を取りつけ、スクリーンを張るのは映画監督のアキ・カウリスマキと仲間たち。キャデラックにバイク、ビールと音楽。まるでカウリスマキの映画から抜けでたようなその町で、住人たちは映画館への期待に胸をふくらませ、口々に映画について話しだす。
本作は、アキ・カウリスマキをフィーチャーした初めてのドキュメンタリー映画。そこには彼の理想の映画館“キノ・ライカ”が町にもたらした変化の兆し、これからの映画館の可能性がとらえられている。監督を務めたのは、クロアチア出身のアーティスト、ヴェリコ・ヴィダク。妻と生後8ヶ月の娘を連れて、カルッキラに1年間滞在し“キノ・ライカ”の開館までの作業を手伝いながら、映画館の誕生にわき立つ人びとの声を拾いあげた。
本編中には、カウリスマキと共同経営者の作家のミカ・ラッティらが、2021年に映画館「キノ・ライカ」をオープンするまでの様子やインタビューに応える姿、カウリスマキ自身が朝7時から夕方5時まで館内の内装や看板設置など、ありとあらゆる作業を行い映画館づくりに勤しむ貴重な映像が数多く収められている。
公開された予告映像には。黙々と作業を進めるカウリスマキの姿が収められているほか、盟友ジム・ジャームッシュ監督やカウリスマキにまつわる様々な人物たちも登場。あわせて公開された日本版ポスタービジュアルのデザインを手掛けたのは、『過去のない男』以来、カウリスマキ作品を担当している大島依提亜。
映画『キノ・ライカ 小さな町の映画館』は、2024年12月14日(土)より全国公開。
作品情報
映画『キノ・ライカ 小さな町の映画館』
北欧フィンランドの鉄鋼の町・カルッキラ。深い森と湖と、今は使われなくなった鋳物工場しかなかった小さなその町に、はじめての映画館「キノ・ライカ」がまもなく誕生する。自らの手で椅子を取りつけ、スクリーンを張るのは映画監督のアキ・カウリスマキと仲間たち。キャデラックにバイク、ビールと音楽。まるでカウリスマキの映画から抜けでたような町で、住人たちは映画館への期待に胸をふくらませ、口々に映画について話しだす‥‥。
監督・脚本・撮影・編集:ヴェリコ・ヴィダク
出演:アキ・カウリスマキ、ミカ・ラッティ、カルッキラの住人たち、ジム・ジャームッシュ
配給:ユーロスペース
2024年12月14日(土) ユーロスペースほか全国公開
公式サイト eurospace.co.jp/KinoLaika