意気消沈のヤンキー・スタジアムが一気に湧き上がった。
現地10月29日、MLBのワールドシリーズ(WS)第4戦がヤンキー・スタジアムで行なわれ、今シリーズ開幕から3連敗と崖っぷちのニューヨーク・ヤンキースが一発攻勢でロサンゼルス・ドジャースに11得点で逆転勝ち。対戦成績を1勝3敗とし、踏みとどまった。
ドジャースが1点リードした3回裏、試合は大きく動いた。ヤンキースは3番アーロン・ジャッジが左手に死球を受けて出塁。続くジャズ・チザムの右翼フェンス直撃の安打、ジアンカルロ・スタントンが四球で2死満塁のビッグチャンスを作ると、7番アンソニー・ボルピーがドジャース2番手ダニエル・ハドソンの初球スライダーを捉え、左翼スタンドに運ぶ逆転のグランドスラムで一気にヤンキースが勝ち越した。
今季160試合に出場して打率.243で12本塁打をマークし、名門ヤンキースの未来を担う選手として、歴代最高キャプテンのひとり「アレックス・ジーターの後継者」とも称される23歳のショートストッパーの一発に本拠地ファンから地響きのような大歓声が上がり、背番号11に喝采を送った。
MLB公式サイト『MLB.com』のサラ・ラングス記者によると「今季ポストシーズンを通じての満塁ホームランは通算6本目」と報告。過去最多は2021年の5本で、メジャー史上最多記録を更新したという。
さらにヤンキース打線は6回にオースティン・ウェルズのソロ弾、8回にはグレイバー・トーレスにも右越え3ランなど計3本のアーチが飛び出し打線が大爆発した。
試合は11得点を挙げたヤンキースがドジャースを突き放して快勝。WS3連敗で後がない名門が意地の1勝を掴んだ。
構成●THE DIGEST編集部
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