【警察がポンコツ過ぎてびっくり】
ライブが盛り上がっていく臨場感は体感できますが、クーパーのあの手この手の作戦にライブを挟むからハラハラドキドキがブチっと切られてしまうような印象がありました。
クーパーはグッズ販売のスタッフから情報を得たり、会場のどこから脱出するかアンテナを張り巡らせているのですが……。また警察も仕事できなさすぎ!クーパーを自由に動かせすぎ!
ところが後半、サスペンスの舞台はライブ会場から移動し、なんと歌手のレディ・レイブンが大活躍するんですよ!
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【クーパー VS レディ・レイブン!という意外な展開】
ライブ会場で娘のライリーはファン代表として選ばれ、ステージに上がります。その後、楽屋に呼ばれ、お土産をもらったりして……と、ハッピーなことが起こる中、クーパーはレイブンを利用して会場から脱出しようと画策するんです。
ネタバレになるのでここからは劇場で見ていただきたいのですが、レイブンは正義感が強く機転が効く女の子で、後半に展開していく彼女とクーパーのバトルは、話がどう転ぶか予測がつかず、なかなか面白かったです。
とはいえ、最後まで鑑賞して思ったのは「シャマラン監督のわりに普通のサスペンスだったな…」と。主人公も猟奇的殺人鬼という設定のわりに狂気があまり感じられず……。もっとひねりが欲しかったなあ〜という気持ちです。
ちなみにレディ・レイブンを演じたサレカ・シャマランさんはシャマラン監督の娘さん。もう1人の娘、イシャナ・ナイト・シャマランさんはスリラー映画『ザ・ウォッチャーズ』(2024年)で監督デビューをしているし、シャマランファミリーすごいんです!ふたりがお父さんを超える日が来るかもしれませんね!
執筆:斎藤 香(C)Pouch
Photo:(c)2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
『トラップ』
2024年10月25日(金)より全国ロードショー
監督・脚本:M.ナイト・シャマラン
出演:ジョシュ・ハートネット、アリエル・ドノヒュー、サレカ・シャマラン、ヘイリー・ミルズ、アリソン・ピル