・10年ぶりのマックグリドルの味は…
昔は美味しいのか美味しくないのかよく分からないまま食べていたマックグリドル……。
さて、10年ぶり食べたらどう感じるのか。甘じょっぱい味がスタンダードになった今食べたら、そこまで変に感じないのか、それとも……。
マックグリドルが出たのは大学のとき。いろいろ悩んで眠れないまま空が明るくなって、朝マックに来ていた気がする。当時はハンバーガーが100円だったし、マックは24時間営業だった。
……と、大学時代のことを思い出しつつ「マックグリドル」のセットを注文。
包み紙をあけるとメープルシロップの入った生地の甘い香りがして懐かしくなる……!
出てきたマックグリドルは……なんだか昔より大きく、ふっくらボリュームがあって美味しそうな気がする。
昔はもっと雑な感じの食べ物だった記憶があるけど、ちゃんと作られているというか。
ひとくちたべると……
「あ、美味しいわ」
昔食べたときの「えっ、甘い! しょっぱい! なにこれ!?」という違和感が薄れていて、とても美味しく感じられる! 癖になる甘じょっぱさだ。
17年前に比べて甘じょっぱい味に慣れた……というのもあると思うけど、それにしたって美味しい。
なんか、全体的に味が底上げされたような気がするというか……。
まず、パンケーキ生地のバンズがふわふわしている。そして昔はもっと塊でメープルシロップが入っていてべったり甘かったと思うけど、自然な甘みになっている。
ソーセージのパティは置いといて、卵にしても昔はもっとゴムみたいな食感だった気がするけど、ちゃんと「卵」しているし、チェダーチーズもとろっと溶けて、絶妙なしょっぱさと風味を与えている……。
全体がいい甘じょっぱさに仕上がっているというか。マックは値上げしたけどその分美味しくなっている気がする。
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・しかし変わらない部分も…
しかし、食べすすめるうちに私がなんで「マックグリドル」にやみつきにはならなかったかを思い出した。
歯の裏がキシキシ、ザラザラしてくるのだ。
調べたところによると、歯がキシキシ、ざらざらするのはシュウ酸やミョウバン(アルミニウム)が多い食品で起こる現象で、唾液の中のカルシウムと結合してキシキシ感につながるのだとか。
ケーキなどの生地をふくらませるベーキングパウダーにはアルミニウムが含まれるそうで、ミスドのオールドファッションでもこの「歯の裏キシキシ現象」が起きることを考えると、パンケーキ生地が原因じゃないかなと思う。
「時代がマックグリドルに追いついた上に、味も美味しくなっている」と言えたらキレイに記事が〆られるところなのだが……。そうは問屋が卸さなかった。
うーん、このキシキシ感さえなければ、甘じょっぱ界の帝王にもなれたかもしれないのに……!17年経っても「マックグリドル」と似たような食べ物って出てきてない気がするので、唯一無二の味であるのは確実……だと思う。