シーズン最終盤、母国でのレースも辛酸をなめる結果に終わった。
不振が続き、レッドブルチームからの更迭の噂が囁かれているセルジオ・ペレスは第20戦メキシコGPの決勝も最下位の17位に沈んだ。他車との接触などもあり、3度のピットインを余儀なくされるなど、レース展開にも狂いが生じたことで、期待されたホームグランプリでも好パフォーマンスとはならなかった。
【動画】レッドブルのシートを争うローソンとペレスが接触… その結果、来季のレギュラードライバーの座もますます危ういものとなっている。シーズンも残りわずかとなった現在では“シート剥奪”の可能性は高まる一方であり、同じレッドブルグループであるRBの角田裕毅、リアム・ローソンとの交替が現実味を帯びているとの声も、現地メディアから途絶えることはない。
英モータースポーツサイト『F1 OVERSTEER』ではメキシコGP終了後、レッドブルのシートの行方を占うトピックを配信している。
その中では、現役時に通算6勝を挙げているラルフ・シューマッハ氏のコメントを掲載。現在、ドイツで解説者として活動するシューマッハ氏は、「ペレスがシーズン終了までにチームを去る可能性が高い」との見解を示しており、また、「彼が来年1メートルでもレッドブルの車を走らせることはないと確信している。今シーズンすら最後まで走らないと思う。レッドブルはこの週末後に決断を下すだろう。今となっては双方にとってもはや意味がない」などと、ペレスがまもなくチームを追われるものと予想している。
また、同メディアも「ペレスにとって問題なのは、レッドブルがドライバーを即座に入れ替える体制が整っていること」と指摘。角田やローソンとの交代が必要に応じて、スムーズに行なわれる状況であると説明する。
だが、その一方では「ツノダもペレスのシート候補として挙がっているが、メキシコでの波乱のレース週末は、彼の評価にはあまりプラスにはならなかったといえるだろう」として、スタート直後でのリタイアとなった角田のメキシコでのパフォーマンスも評している。
トピック内では他にも、アイザック・ハジャー、フランコ・コラピントの両若手ドライバーが来季のRBの候補であるとも綴られている。さまざまな憶測が流れている中、果たして残り4戦の結果を待たずに、両チームの間で何か大きな動きがみられるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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