〈グラドルが体を触られ…>撮影中、指示のために男性カメラマンが体を触るのはアリ? メイクルームで泣き出してしまう10代の女の子も…

自身を魅力的に撮影してもらい、自身をアピールするグラビアアイドルたち。彼女たちがグラビアの撮影をする際、彼女たちの体を、断り無しに触るカメラマンがいるという。噂の真相に迫った。

よく触ると裏で言われているカメラマンがいる

誰もが知る大御所カメラマンが、撮影中にタレントの体を触っていたという話や、ロケでカメラマンの部屋に呼び出された、あるいはヌード撮影だと聞かされていなかったという話など、グラビアに関する噂話は多い。

だが、どうやら悪質なカメラマンがいまもなお存在しているという。

グラビアの撮影現場において、男性カメラマンが女性タレントの体を触ることがあるというのだ。

今回取材をする中で、明らかに悪質なケースや、業界内で“よく触るカメラマン”だと噂になっているカメラマンがいることも判明した。

スタイリストとしてグラビアの現場に従事するスタッフはこう憤る。

「まだグラビアに慣れていない10代の女の子は撮影中、不自然なポーズをしてしまうことが多いのですが、そのときに断りもなく女の子の手足や、頭を触る瞬間を何度も目撃しました。

女の子は明らかに顔が引きつってしまったり、メイクルームで泣き出してしまうケースもあります。指示のつもりでも触る必要はないはず。やめてほしいなと思いますね」(20代・女性スタイリスト)

ちなみにグラビアの撮影では、編集者はまずカメラマンに発注し、カメラマンがスタイリストやヘアメイクなどを指名するケースが多いという。

そんな中で別のヘアメイクのスタッフは、

「“あのカメラマンよく触るよね”と裏で言われているカメラマンは何人かいますが、その人たちは指名するスタッフも同じことが多い。あまり疑いたくありませんが、触っていてもスルーするスタッフに固定しているのでは? と疑ってしまいますね」(40代・女性ヘアメイク)

「手や足でも嫌がる子がいるのに、一度目撃したのが胸を触るカメラマンです。手に持った花束を“胸の前に持ってきてほしい”と口で指示すれば誰しもわかりますよね? その人は明らかに手の甲でタレントの胸を触っていました」(30代・女性ヘアメイク)

とある現役のグラビアアイドルは、

「私も手を握られたことありますよ。カメラマンさんに注意したこともあります。例え指先だけでも、嫌がっている子がいるということは理解してもらいたいです」(20代・女性グラビアアイドル)

グラビアタレントが多数所属する事務所のマネージャーにも話を聞いた。

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芸能事務所の間でも認知されている

「手足を触りながら指示をするカメラマンは確かにいますね。写真集の撮影は期間も長いので、そのカメラマンがうちのタレントを担当しないよう、編集者さんにお願いすることもありますよ」(40代・女性マネージャー)

また別のマネージャーは、

「気にしない子もいるのですが、特にグラビア経験が少ない子は急に触られることで驚いてしまい、グラビアの撮影を怖がってしまうケースもありました。撮影の前後で“あれはポーズの指示だから”とフォローするようにしていますが…」(30代・男性マネージャー)

ちなみに同業者であるグラビアカメラマンはどう思うのだろうか。このような証言が出ていることをたずねると、以下の答えが。

「人の現場を見ることがないので、まずこの話を聞いてビックリしました。自分の中では気をつける以前の問題。タレントだからではなく、断り無しに他人の体に触わることはありません。噂になっているカメラマンにも悪意がないことを信じたいです。もしかしたら他人のパーソナルスペースとの距離の取り方が下手なのかもですね」(40代・男性カメラマン)

男性カメラマンが指摘したように、パーソナルスペースの距離の取り方の問題はありそうだ。

最後に、先日グラビアアイドルとしての仕事を引退することを発表した菜乃花さんにも話を聞いた。 

「まず先に伝えておきたいのは、私はカメラマンに性的な目的で触られたことはありませんし、むしろグラビアの現場ではスタッフさんたちに優しくしていただいた記憶しかありません。グラビアの現場は怖くないよと後輩に伝えたいです。

ただ、写真を撮ることに夢中になって、手をこの角度にしてほしいといった指示を、直接カメラマンさんの手で受けることがあるのは事実です。

カメラマンさんもいい写真が撮りたいと必死なんですよね。それは、そのカメラマンの撮影スタイルだと女の子や、スタッフ全員が了承していれば問題ないのではないでしょうか?

事前に“撮影中に手をとって指示してしまうかも”と伝えたり、あるいはまだグラビア慣れしてない子が被写体の場合は、マネージャーさんなどスタッフが事前に“まだ慣れてない子だから、口頭で指示してほしい”と伝えておくと怖い思いをする人がいなくっていいのかなと思います」(菜乃花さん)

一部のカメラマンが悪意なく、指示のために行なっている行為だとしても、個人のパーソナルスペースの概念は一律ではない。

満員電車で体が触れ合うことも耐えられない人がいることは事実、ましてや肌を露出して仕事をする撮影現場で突然触られてしまうことに、恐怖心を抱いている人がいるのは当然だろう。

菜乃花さんが指摘したように、グラビアアイドルが安心して仕事ができるように、事前にコンセンサスを取って撮影が行なわれることを願うばかりだ。

 取材・文/集英社オンラインニュース班