2024年10月に約2週間にわたって開催された「「Continent 2 Continent 4 Cancer」(C2C4C)」。がんで亡くなった方やがんと闘う患者さんのために行われたチャリティバイクイベントです。
製薬会社ブリストル マイヤーズ スクイブの社員の中から有志約60名が、ロードバイクで1,800kmをリレー形式で駆け抜け、がん患者さんに想いをつなぎました。
ライダーたちはどんな想いで参加したのか、2人の社員にインタビューしました。
乳がんで亡くした親族を想って参加を決意
イベント名の「C2C4C」は、Continent 2 Continent 4 Cancer(大陸から大陸へ、がんを乗り越えるため)を意味しています。
がん治療の医薬品開発を行うブリストル マイヤーズ スクイブ(以下、BMS)は、「がんと向き合う患者さんやその家族のために、もっとできることがあるのでは」と、2014年にイベントを発足。活動の輪はアメリカ、ヨーロッパ、日本、ラテンアメリカにまで広がっています。
日本で4回目の開催となった2024年。イベントのためにロードバイクを始めたという参加ライダーの咲本寛子(さきもと・ひろこ)さんは、「20年前に当時私と同じ年齢だった叔母と、祖母を乳がんで亡くしたことで、がん患者さんとその家族の力になりたいと思った」と参加理由を話します。
(写真はストラテジー&オペレーションズ部で専任部長(Strategy & Operations, Associate Director)を務める咲本さん)
「イベントまでの約5カ月間、コーチにトレーニング内容をアドバイスしてもらい、週末には自転車経験者の社員にグループライドを企画してもらいました。イベントで走ったのは長野県上田市から安曇野、下呂を経由して岐阜県岐阜市までの約300km。チームメンバーと一緒に3日間かけて走りました」(咲本さん)
イベント中には、それぞれの想いをチームで語る「ストーリーシェアリング」の時間があったそう。
「チームメンバーの『なぜこのライドに参加したか』というパーソナルストーリーを聞き、ライドへの想いを熱くしました。走るまでは緊張と不安で憂鬱でしたが、チームで苦楽をともにしながら走るうちに一体感が生まれ、完走後は『もっと走りたい!』と思ったほど。
当日は専門のスタッフがライド中の自転車メンテナンスや食事を提供してくださり、万が一のときは医療サポートが受けられるなど、万全の体制でライドに挑むことができました」(咲本さん)
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患者さんへの支援を具体的に示す機会だと思った
「患者さんやその家族に対して、少しでも力になりたい」という想いで参加を決めたのは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 オムニチャネル戦略部シニアマネージャーの大西修平(おおにし・しゅうへい)さんです。
千葉県浦安市から栃木県を経由して、群馬県みなかみ温泉を巡る約300kmを3日間で走破。日光東照宮へと向かう2日目は、獲得標高2,000m超という過酷なルートでしたが、乗り越えて最終日を迎えたときの達成感は忘れられないといいます。
(写真は子どもたちの希望が込められた石)
「イベント出発前夜にコーチから、小児がんセンターの子どもたちが絵を描いた”石“を託されました。
いつまでも続く坂に心が折れそうになったときには、ポケットに忍ばせたその石を握りしめ、子どもたちとご家族の姿を思い描きました。
私には7歳の娘がいますが、同じ年ごろの子どもたちが毎日どんな気持ちで治療に臨んでいるのか、そしてその親たちがどれほど不安を抱えながら必死で子どもを支えているのかを思い、自分も諦めずに漕ぎ続けようと心を奮い立たせました」(大西さん)
C2C4Cはただのライドではなく、この仕事に携わる理由を再確認させてくれる旅だったという大西さん。
「今回のチャリティイベントを通じて、BMSが大事にしている想いを少しでも伝えることができたのであればとてもうれしい」と語ります。
これからも患者さんのためにできることに情熱を注ぎ、チームとともに進んでいくと、力強く抱負を語ってくれました。
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※本チャリティイベントでは、がん患者さん支援のための募金活動も行っています。
(募金受付期間:6/3(月)~10/29(火))
この募金とブリストル マイヤーズスクイブからの寄付金を合わせた総額が、認定NPO法人キャンサーネットジャパンに支援金として届けられます。
募金サイトは下記プレスリリースのリンクから、もしくは「C2C4C 2024」と検索してご確認ください。
取材/出典:プレスリリース