岸田文雄前首相の“ブチ切れ動画”が大バズりしている。
話題になっているのは、岸田氏が10月25日に自身のXにポストした「増税メガネ?」と題した動画。内容は以前、選挙ドットコムチャンネルに出演した際の切り抜きで、岸田氏は「経済あっての財政。減税し、賃上げして、国民負担率を下げている」などと自身の成果について言及している。
その中で、インタビュアーの選挙プランナーからこんな質問が飛びだした。
「誤解に元づく誹謗中傷だったと思うんですが、『増税メガネ』という言われ方がありまして。むしろ減税、経済対策、補助金をやってきた。そのあたりいかがでしょうか?」
すると岸田氏は、所得税や住民生の定額減税をはじめ、NISAの抜本拡充など数々の経済政策を行ってきた実績を強調。続けて「こういった税制や予算面での取り組みがあるからこそ、賃金と物価の好循環が今動き出したと思っていますし、国民所得の増加によって国民負担率は着実に低下傾向にある」とまくし立てたのだ。
岸田氏は同様の動画を自身のインスタグラムにも投稿しており、SNS上では「首相辞めて無敵になってるじゃん」「よほど増税メガネと言われたのが悔しかったんだろうな」「政治家よりもユーチューバーの方が向いているんじゃないか」などと大きな反響を呼んでいる。
YouTubeライターが語る。
「そもそも元の動画は岸田内閣が総辞職する前日に収録されたもので、岸田政権の実績を振り返る内容でした。なぜ改めて切り抜きを投稿したのかは分かりませんが、首相を辞めてどこか吹っ切れた感はありますね。意外だったのは、コメント欄を閉じずにきちんと解放しているところ。今さらではありますが、若年層を中心に『キッシー応援してます』などとエールが送られています」
衆院選では公示前の247から191に大きく議席を減らした自民党だが、岸田氏自身は広島1区を危なげなく勝ち抜いた。自ら「増税メガネ」ネタを持ち出したのは、溜まっていたウップンを晴らすためか、それとも余裕の表れか。
(ケン高田)