Blackmagic Design導入事例:「レイク・メアリー教会」の場合

Blackmagic Designによると、フロリダ州のレイク・メアリー教会および、同教会の最先端の講堂で、Blackmagic Designのライブプロダクション・ワークフローが使用されているという。同ワークフローでは、ATEM Constellation 8KライブプロダクションスイッチャーおよびATEM 1 M/E Advanced Panelがマスターコントロールの中心となっている。また、教会内にはBlackmagic URSA Broadcast G2カメラおよびPocket Cinema Camera 6Kデジタルフィルムカメラが配置されており、レイク・メアリー教会は、これらのカメラを使用して、毎週約2,200名の信者に対してテレビ番組のような礼拝を提供している。

オーランドに位置するレイク・メアリー教会は、最近、300人収容のレンタルスペースから1,200人収容の講堂にアップグレードした。Proton Globalのリッキー・ペリンチーフ氏は、ロビーにある約20×2.5mの曲面スクリーン、IMAGおよび礼拝中のデジタルサイネージ用の5つの異なるスクリーン、聖域ステージのLEDフロアなど、およそ2,100m2のキャンパス全体に、最先端のテクノロジーを導入した。コントロールの中心となっているのが、ATEM Constellation 8Kと、ATEM 1 M/E Advanced Panelである。


ペリンチーフ氏は、次のようにコメントしている。

ペリンチーフ氏:ATEM Constellation 8Kは、基本的にあらゆるものの仲介となっています。マスターコントロールとして使用しているので、スタッフは施設内のすべてのカメラフィード、すべてのテレビやディスプレイ、そしてすべてのデジタルサイネージを見ることができます。

聖域のあらゆる場所にカメラを設置しているので、40系統の12G-SDI入力を搭載していることが鍵となりました。

また、レイク・メアリー教会では5台のURSA Broadcast G2を使用している。そのうち2台は講堂の正面にある特注のスチール製カメラポールに設置され、他の2台はPTZヘッドに、最後の1台は特注のレールに設置されている。このセットアップにより、完全なリモート設定が可能となっている。

ペリンチーフ氏:URSA Broadcast G2をPTZ環境に合わせてカスタマイズすることで、カメラコントロールやタリー機能、さらにレンズコントロールをフル活用できます。

特注のレールに載せたカメラでは、カメラフィードをスイッチャーに接続するためのケーブル管理にプーリーシステムを使用しています。リグに給電するための120Vプラグを組み込んだので、バッテリーや、その他のワイヤレストランスミッターシステムに頼らなければならないという制約がありません。


ペリンチーフ氏:ジンバルスタビライザーを使用して、Pocket Cinema Camera 6Kとダブルハンドルアクセサリーキット、給電用のVマウントバッテリーをワイヤレスのリグに組み込みました。これは私たちのお気に入りのカメラで、講堂、ステージ、ロビーに持ち運んで使用していますが、どこで使用しても、常に一貫したクリアで信頼性の高いイメージが得られます。また、ステージの上からのアングルを撮影するために、Micro Studio Camera 4K G2も設置しています。

教会内で撮影した映像はATEMを介してルーティングされ、マスターコントロールでモニタリングされる。60fpsの2160p解像度という教会のニーズに対応するため、ビデオケーブル配線には12G-SDIおよび光ファイバーが使用されており、ラックサイドでBlackmagic Camera Fiber Converter、 ATEM Talkback Converter 4K、Mini Converter Optical Fiber 12Gを使って変換されている。

ペリンチーフ氏:レイク・メアリー教会のシャディ牧師は、高品質の放送の価値を理解しており、信徒たちに最高級の経験を届けるために、方程式から何かを省くようなリスクは冒したくなかったんです。

結果として、教会には「The Voice」のようなメジャーなテレビ番組で見られるような印象的な曲面スクリーンとLEDフロアが設置され、Blackmagic Design製品がその中心となっています。

教会のあらゆる場所で、コンバーターからカメラ、そしてその間のワークフローのすべてのステップにおいて、Blackmagic Designに大きく頼っています。あらゆる経験レベルのボランティアスタッフにとって最適な、実証済みの技術だと思います。また、Blackmagic Designの機材はオープンソースであるため、オートメーションを重視するレイク・メアリーのような教会でも、リモートで管理しやすいですね。