世界的なサイトでモザイク無しの性動画を公開して荒稼ぎしていた日本人女性がいる。およそ2年で1億円を荒稼ぎしていたのだが、今年9月に懲役2年(執行猶予4年)の有罪判決を受けた。なぜ彼女は5000万円超の借金を背負うことになったのか。当事者が事件の真相を明かした。
「あの事件は私が主犯なんです。普通は男性が主導していたって思いますよね? 警察官も一緒に捕まったカレシばかり責めていたんですけど、『私がぜんぶ企画してやったんです』って言ったら、『え~!』って驚いていました。カレは本当にカメラで映像を撮っていただけなんです」
今年5月に「わいせつ電磁的記録媒体陳列」の容疑で交際男性とともに逮捕された板橋尚皇実さん(32)はこう話す。彼女はNaomiii名義で「ポルノハブ」に数々の動画を投稿し、莫大な収益を得ていた。
「動画で稼いだお金が犯罪による収益だと見なされて、手元にあった現金や預貯金はすべて没収されました。そればかりか、8612万円が追徴金として算出され、差し押さえられた財産分を差し引いた5189万円をこれから払わなければいけないんです」(板橋さん、以下同)
もともと動画配信とは無縁の生活を送っていた板橋さん。一緒に逮捕されたカレシとはマッチングアプリで知り合い、彼が住む福岡に押しかけるような形で同棲生活を始めたものの、その彼に300万円もの借金があることが発覚。2人でたどり着いた借金返済の手段が、動画の配信ビジネスだった。
「ただ単に動画をアップするんじゃなくて、男性の頭の中にある願望や妄想を映像で叶えてあげようというのがコンセプト。その点では、他のポルノハバーよりも強いこだわりがあったと思います。参考にしたのはアニメとか漫画。肌に浮かんだ汗がタラ~ンと垂れるシーンって、独特のいやらしさがあるじゃないですか? 絵で描くのは簡単でも、映像に収めるにはどうしたらいいんだろう? 大変そうだけどやってみようって思ったんです」
世界有数のポルノハバーになるまで、それほど時間はかからなかった。しかし、前述したように今年5月に逮捕され、8月には東京地裁で初公判を迎えた。
「被告人の席から見て、満員だったのでビックリしました。よくよく考えたら、私たちの動画って無料で閲覧できるじゃないですか? だから不憫に思ってくれた方たちが応援するつもりで来てくれたみたいですね。もちろん、『生で見たい』って興味本位で裁判を見に来た人もいたみたいですけどね」
そして9月に有罪判決が確定したことで、追徴金の未払い分を「借金」として背負うことになった。
「正直なところ、逮捕されてもぜんぜん反省していないんですよ。裁判でも形式上は『反省しています』と証言しましたけど、お金をぜんぶ没収されて、追徴金だって払わなくちゃいけない。いろんな人にカンパとかクラファンを勧められたんですけど、ただで支援してもらうのはちょっと違うかなって。心が痛くなっちゃうんですよ。だから動画の仕事をやめる気はありません。ただし今後は法に触れないよう、しっかりとモザイクをつけるつもりです」
Naomiiiの再起に注目が集まりそうだ。