10月9日にビッグマイナーチェンジが発表され、10月31日から販売が開始される三菱自動車の『アウトランダーPHEV』。
バッテリー容量が約10パーセントアップして100キロ以上電気で走れることや、ヤマハと三菱が共同で専用開発したオーディオ・システム『Dynamic Sound Yamaha Ultimate』の設定など、車好きにはたまらない仕様が数多く追加されかなりの注目を集めている。
■アウトランダーPHEVのほうが結果安かった
しかし、そのぶん価格もお高く、もっともハイグレードな『P Exective Package』はメーカー希望小売価格6,594,500円と、高級車と言っても差し支えない値段。
だが、とある男性は「アウトランダーPHEVとセレナで見積もりを取っていろいろ計算したらアウトランダーPHEVのほうが結果安かったから買った」と話す。
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■「なるほどな」という理由
日産セレナといえば日産自動車が誇る超人気ミニバンで、最も高級な『e-POWER LUXION』でも4,847,700円と、アウトランダーPHEVのもっともリーズナブルな『M』よりも40万円近く安い。
Mを値引きしてLUXIONより安いというオチなら記事にする価値はなかったのだが、男性に詳しく話を聞くと、そうではなく『P Exective Package』の次のランク『P』と『e-POWER LUXION』を比べても安かったそうだ。
そのカラクリについてさらに聞いてみると、「なるほどな」という理由があった。
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■『補助金』が大きな違いを生む
実際に男性に見積書を見せてもらったのだが、『e-POWER LUXION』は600万弱、『P』は650万円と、ともに東京都の日産自動車・三菱自動車ディーラーで取っており、それだけ見るとセレナのほうが安い。
ちなみにオプションについてはどこで買ったかわかってしまうので詳しくは書かないでほしいとのことだったのだが、両車ともに大きく値段が変わるようなものは付けていなかった。
そこからなぜアウトランダーPHEVのほうが安くなるのかというと、『補助金』が大きな違いを生む理由となっていたのだ。
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■国と都からの補助金
アウトランダーPHEVは令和5年度補正予算『クリーンエネルギー自動車導入促進補助金』の対象となっており、国の補助金として550,000円がキャッシュバックされる。
また、男性は東京都に住んでいるため東京都による『令和5年度電気自動車等の普及促進事業(EV・PHEV車両)』の補助金450,000円に加え、自動車メーカー別の上乗せ補助金『ZEV普及特別補助金)』100,000円も対象。
これだけで合わせて110万円のキャッシュバックとなり、後ほどの還元のために補助金の記載はないが、実質アウトランダーPHEVのほうが安いということなのだ。
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■税制面でもかなりの優遇
さらに、自動車重量税もアウトランダーPHEV は37,500円減税(新車新規登録時)、自動車税も東京都・愛知県で4月登録の場合は最大39,800円減税(新車新規登録時)、環境性能割も免税と税金の面でも相当な優遇がある。
つまり、住んでいる地域にもよるが補助金や税金面での優遇をすべて踏まえた結果、グレードにもよるがセレナ以外でも数十万から100万円程度安いガソリン車やハイブリッド車よりもコストが抑えられる可能性が十分にあるということだ。
■PHEVはガソリン車からの乗り換えでもほぼ問題ない
上記の補助金は日産自動車の電気自動車『日産アリア』やテスラでも適用され、アウトランダーPHEVよりもピュアEVのほうが補助金は高額なのだが、ガソリン車から電気自動車に変えるのは充電設備や時間の問題もあり、難しい場合も多い。
その点アウトランダーPHEVなどのプラグインハイブリッド車はガソリンでも走行可能なため、ガソリン車からの乗り換えでもほぼ問題ないだろう。
補助金は予算に達し次第終了なのでそのうち値段の逆転はあると思われるため、アウトランダーPHEVの購入を考えている人はビッグマイナーチェンジ直後の今がチャンスなのかもしれない。
(取材・文/Sirabee 編集部・熊田熊男)