「若者の手取りを増やす」「若者を潰すな」と若年層に訴えて、先の衆議院選挙で大勝したのが国民民主党だ。選挙期間中、玉木雄一郎代表は、「消費税を5%に減税」「ガソリン価格のトリガー条項凍結解除」「給食費と修学旅行費を無償化」といった政策を掲げてきた。中でも喫緊の議題として、改革を求めているのが「年収103万円の壁」だ。

 玉木代表は、10月29日放送のTBS系情報番組「ひるおび」に生出演してこう訴えた。

「問題は雇っている側の店長さん。年末商戦、クリスマス商戦、カラオケ屋さんの店長さんに話を聞きましたけど、これから忘年会。ここで(働き手が)いないんです。どんなに高いお金を払っても『103万円なんで働けません』って言って。この人手不足で年末に集まらない、人が。誰得なの? って仕組みになってる」

 今年も残り約2カ月で、「103万円の壁」を撤廃できるのか。番組司会の恵俊彰は、「じゃあ、この103万円が玉木さんたちにとってはとても大きな取引材料になり、この政策を活かすために、じゃあどこと手を組むんですかという話になると思うんですけど」と、自民党と立憲民主党のいずれも過半数に達していないという政局について言及。「今、玉木さんは両方から引っ張られている状態なんです」「今、モテ期である」と出したフリップには、石破茂自民党総裁と野田佳彦立憲民主党代表から、綱引きのように手を引っ張られる玉木代表の姿が描かれていた。このイラストを見た玉木代表は「イヤですね。この、男同士が引っ張ってるの。気持ち悪い絵ですね、これ」と言って周囲を笑わせていたが、この発言が切り抜きで拡散されるや、SNSでは《男同士が気持ち悪いって失言じゃないの?》《今の時代は許されない》《古い時代感覚で党の代表やってんのか》などとまさかの大炎上となった。

「男同士で気持ち悪いという主旨の発言に批判の声が集中しました。番組側が用意した手を引っ張り合うイラストについて『気持ち悪い』と意見を述べたのですが、わざわざ『男同士』と言う必要はなかったかもしれません。国民民主党は、今回の選挙で公示前の4倍の28議席に増やしたことで、注目の的となっていますが、玉木代表の“気の緩み”を指摘する声が多く見られました」(メディア誌ライター)

 玉木代表には逆風を押しのけて政治改革をやり遂げてほしいところだが…。

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