AppleWatchとiPhoneに救われた私の心臓

【崖っぷちのドミノの“かたじけない!”・5】かたじけない3でで少しお話ししましたが、今回はその話をもう少し掘り下げてみようと思います。私はもう64歳でそろそろ現役引退も近くなってきました。50代そして60歳を超えても心身ともに全く衰えている自覚も無く、仕事含めパフォーマンスも落ちていないと思い込んでいました。まだまだ、若いもんには負けないって今でも心の中では思っています。

<過去記事>

AppleWatchがなくてはならない存在の理由、大丈夫って胸を張りたい!

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●まあ普通の生活を送っているだろう



 正直、2カ月に1回程度、かかりつけのドクターに見てもらって血液検査を受けたり、薬をもらったり程度で、まあ普通の生活を送っている気でいました。薬も飲んでるし、それで安心、体のことなど、あまり気に留めていませんでした。

 そんな中でも、AppleWatchを使っていたので、意識せず私のバイタルデータはiPhoneに蓄積されていました。喫煙もしませんし、家呑みは全くしません。飲み物も基本お茶だし、まあそこまで健康を悪くする食生活ではないと勝手に思っていました。

 確か家族でディズニーランドに行った時だったと記憶しています。胸の所が急に詰まった感じが少しあり、指先でトントンと叩いてみると、ゲップが出てきて「ふうーーー」って楽になります。

 妻から「病院で見てもらったら」といわれていましたが、胸が少し違和感ある程度。しかも軽く叩くと楽になるので全く妻のいうことを聞かずに放置していましたが、後で怒られることになります。

 それが2019年頃の話でした。当然、人間ドックは毎年受けており特に再検査などの指摘もありませんでした。ところが、21年頃のある寒い冬の朝です。会社に出社しようと最寄駅まで歩いていると胸がちょっとだけ“きゅ”っとなり同じくトントン叩くとゲップが出て楽になります。疲れているし、年齢的にも少し内臓でも弱っているのかなあと思っていました。

 しかし、決まって会社の行き帰り最寄り駅からマンションまでの10分程度歩いている時だけ何回か起きるようになり、流石に私もちょっと気になりましたが、それでも病院に行くことはしませんでした。

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●自分が見ても分からないがドクターなら分かるバイタルデータがある!



 よくAppleのメッセージで突然倒れた人が救われた動画などを目にしたことがありますよね。私も胸のことが気になっていたので、心臓のデータって取れているはずだと思い、iPhoneのヘルスケアデータを見ました。まあ、どれを見ても何が分かるわけでもなかったのですが、心肺機能のデータを見ました。

すると、平均より低い数値がずっと続いています。

 たまたま掛かりつけのドクターに胸の話とiPhoneの心肺機能のグラフデータを見せて相談したら、念のためにそれを循環器のドクターに診てもらうようにといわれ、そのまますぐに同じクリニックの循環器で診てもらうことにしました。

 循環器のドクターにもデータを見せました。まずは精密検査をすすめられ、エコーなどの検査を受けました。その結果、びっくり。すぐに心臓の専門病院で見て貰うようにといわれました。iPhoneのデータを見てもかなり前から、私の心臓の血管は問題があったとのことでした。

 その時は普段の生活にそこまで影響も出てないので、数カ月先で仕事が落ち着いたら行くとドクターにいったら、そんな状況ではなく、すぐに受けるようにと指導を受けました。しかも、医療連携できるとのことでその場で専門の病院の予約を取ってもらえます。たまたまなのですが、私の家のすぐ近くに榊原記念病院という心臓の専門病院があり、すぐに診療の予約を取ってもらいました。

 自分の判断では大したことではないと思い、心臓の専門医療機関まで予約するなんて決してしなかったと思います。でも、AppleWatchが私のバイタルデータを蓄積、それをドクターに見せてアドバイスをもらう。それで、検査や専門の医療機関に紹介してもらえたなんて本当に良かったと思います。

 今では掛かりつけのドクターだけでなく何か診療を受けることになったら、とりあえずiPhoneのバイタルデータをドクターに見せて、こんな状況ならどこに問題がありそうか、自分で積極的に聞くことができるようになりました。