「ロマンティックが止まらない時計」ブローバ“ルナ パイロット クロノグラフ”は時計の魅力を再発見させる新たなる一手だ!/No.1モノ雑誌編集長のお墨付き『コレ買いです』Vol.81の画像一覧

モノ・トレンド雑誌売上No.1「MonoMax」の編集長・奥家が、今一番気になるモノやトレンドを紹介する連載企画。今回の「コレ買いです」は、ブラッドムーンの妖しい色彩をまとったブローバ「アーカイブスシリーズ ルナ パイロット クロノグラフ」に注目しました!

ブラッドムーンという新たなアプローチで月面に降り立った名作を表現!

ただ現在時刻を知るだけではない価値を伝えてくれるのが、腕時計の魅力。精度を追求してきた歴史やミリタリーの現場で進化したスタイルなどさまざまなものがありますが、忘れてはならないのが宇宙との関わりなんですよね。科学の進歩によって宇宙開拓が急速に進んだなか、航行や実験を計画通りに行うべく時計メーカーも力を貸してきました。

それでいうとスイスの大手メーカーなんかが有名ですが、忘れてはならないのがアメリカ・ニューヨークで生まれたブローバです。1969年には、ブローバが作った計時装置は有人宇宙船アポロ11号に搭載され、人類初の月面着陸を果たしたのちに月面上で活用され、今もSea of Tranquility(静かの海)に設置されたままになっているなど、数々の逸話を残しています。

そしてブローバと宇宙の密接なつながりは、腕時計でも。

未知の領域へと挑む NASAの研究者や宇宙飛行士たちの活動に資する製品を開発していたブローバ。1971年8月2日、「アポロ15号」の船長はブローバから個人的に贈呈されたルナ パイロット クロノグラフを腕につけ、人類で7番目に月に降り立ちました。2015年10月にオークションに掛けられた際には約1億9700万円もの高額で落札されていて、歴史的価値の大きさを物語るモデルです。(公式webサイトより)

今日では「アーカイブシリーズ」として当時のデザインを忠実に再現し、ロマン漂う腕時計として多くのファンを魅了しています。

ブローバ

アーカイブスシリーズ ルナ パイロット クロノグラフ

¥99,000(税込)

ケース径43.5mm、5気圧防水、ハイプレシジョンクォーツ

付け替え用NATO 式レザーストラップ付属

11月22日発売予定

そしてこの秋に登場したのが、新色となるこちらのブラッドムーン。これまでにないアプローチで、名作の新たな魅力を引き出すことに成功しているんです。

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鮮烈なブラッドムーンカラーが新たな世界の扉を開く!


一番の特徴は、間違いなくその文字盤カラーです。宇宙をテーマにしたプロダクトというと、モノトーンが多いイメージですよね。この「ルナ パイロット クロノグラフ」のオリジナルもやはりブラック文字盤なのですが、今回は印象的なレッドカラーに染め上げました。それも、モチーフは皆既月食のときに見られる満月が見せる赤黒い色合い。まさに血のような濃い赤で、見るだけでゾクゾクしてきます……。ブラッドムーンも月が見せる神秘のひとつ。天文学が今ほど発達していない時代から、人々は血のように染まった満月を見ていろいろな想いを寄せてきたはずで、改めてロマンを感じます。

文字盤は梨地仕上げで、マットな質感にしているところも雰囲気が出ています。


タキメーターを刻印したインナーベゼルと文字盤で大きな段差を設けているのも、今作の特徴です。センターのクロノ針とタキメーターの高さが合うことで、計測を容易にする仕組み。奥行き感も生んでいます。


ケース径は43.5㎜。昨今のトレンドからすると少し大きいように思えるかもしれませんが、赤く染まった文字盤自体は小ぶりなため、思ったよりも腕元への収まりはいい感じでした。上下に張り出したラグも腕に沿うよう傾斜されているし、ブレスレットのコマも細いので、腕にぴったりフィットしました。


幅広のプッシュボタンを採用しているのも特徴です。グローブをしたままでも押しやすいですし、円柱タイプほど衣類の袖に引っかかりにくいのもいいですね。