搭載されたハイプレシジョンクォーツが優秀だった!


長く使うなら、機能や実用性にもこだわりたいところ。「ルナ パイロット クロノグラフ」は、そのあたりもしっかりしていました。


ムーブメントにはクォーツが使われているのですが、そんじょそこらの(?)クォーツではありません。ブローバ独自の「ハイプレシジョンクォーツ」が採用されているんです。

一般的なクォーツムーブメントは二つ足の水晶振動子を使用して一定の周波数を生み出しますが、”ハイプレシジョンクォーツ”では独自開発の末にたどり着いた三つ足の水晶振動子を使用。それによって通常の約8倍となる、262KHzものの高振動を実現しました。その結果、月差±5秒という高精度を達成。電波信号など外部からの補正機能を受けない独立したムーブメントとして、この精度の高さは希少です。

また、1秒に1ステップ動く一般的なクォーツムーブメントとは異なり、”ハイプレシジョンクォーツ”はより細かなステップを刻む「スイープ運針」を実現。機械式ムーブメントを想起させるような滑らかさで、”流れていく時間”をスムースに表します。(公式webサイトより)

つまり、ものすごく高精度だし、機械式のようにスムースに動く秒針の動きを楽しめるということ。これはかなりうれしいポイントだと思います。


針とインデックスには青く光る夜光塗料を採用。宇宙空間のような暗闇の中でも時刻を確認できます。

※サンプルにて撮影

裏蓋にはブローバのロゴマークとともに、アポロ15号が月面に着陸したことの功績を刻印。

※サンプルにて撮影

そしてブレスレットには、左右にスライドするだけでカンタンに着脱できるクイックリリースレバーがついています。


特製レザーストラップが同梱されており、自由に付け替えることも可能。これまたブラッドムーンと相性のいいブラックカラーで、ドラキュラ伯爵を彷彿とさせるようでかっこいいんです……。表面には潤沢なシボがあって高級感があり、一部にレッドのステッチを加えたりメタルの遊環&定環を付けたりと、ディテールにもこだわりを感じます。

(広告の後にも続きます)

【総評】時計の魅力を再発見させる新たなる一手だ!


もとからブローバの「ルナ パイロット クロノグラフ」には注目していたのですが、今回のブラッドムーンには「そうきたか!」と思わず唸ってしまいました。宇宙への憧れやロマンといった想いを、さらに拡大してくれるような新作だと思います。

それにレッドカラーではあるものの暗めのトーンなので派手過ぎる印象はなく、悪目立ちしません。インナーベゼルのホワイトカラーには気品も感じられますし、幅広いシーンで着用できると思います。そのバランス感覚の巧みさは、さすがだと感じました。昨今はターコイズブルーやサーモンピンクなどカラー文字盤がトレンドですが、このブラッドムーンはそうした中でもユニークで、個性を主張したい方におすすめしたいモデルです。

問い合わせ:ブローバ相談室

TEL:0570-03-1390

公式webサイトはコチラ

構成/横山博之 撮影/村本祥一(BYTHEWAY) スタイリング/小林知典