2000年代以降から指摘されてきた「CD不況」だが、読者諸君は自身が最後に「CDの音楽作品を買った」のがいつか、覚えているだろうか…?

 
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■「CD不況」と言われて久しいが…

1990年代の「バブル期」を経て、00年以降から「不況」に突入したと言われる音楽CD業界。

次第に音楽は「CDで聴くもの」から「配信サービスで聴くもの」へとシフトしていき、令和の現代では「ストリーミングサービスで聴くもの」と認識している人が大半だろう。

しかしもちろん、いずれの視聴方法も一長一短であり、単純に「ストリーミングサービスはCDの上位互換である」ワケではない。

今回は、全国の10~60代の男女696名を対象とした「音楽CD」に関するアンケート調査の結果を見てみよう。

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■「最もCDを買っている世代」に驚き…

今回のアンケートでは、直近1年で「CDの音楽作品を買った経験」の有無について尋ねてみる。

その結果、「買った経験がある」と回答したのは全体の20.1%。じつに8割近くもの人が「1年間、CDを買っていない」と判明したのだ。

個人的には「若者はストリーミング(サブスク)」「高齢層はCD」というイメージがあったのだが…なんと、性年代別の回答を見ると、男女共に「CDを最近買った」人物が最も多いのは「10〜20代」であった。

また、「買った経験がある」を選択した10〜20代の男性は26.9%で、同年代の女性は42.1%と、男性を大きく上回る結果となっている。

10〜20代は「CD不況」の真っ只中に生まれた世代ではあるが、逆にCDに対する愛着は強いのかもしれない。

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■値上げの波はCDにも…

今回のアンケートに際し、記者もCDを数枚購入したが、10年前と比較して高価になった印象を受ける。海外アーティストの国内盤であれば500円、輸入盤であれば1,000円以上安かった記憶があるのだが…。

配信サービスでの購入や、ストリーミング視聴の方がすぐに聴けたり、金額が安いなどのメリットはあるものの、一方でCDには「フィジカルならでは」な利点があるのも事実。他のサービスでは入手困難な楽曲が「ボーナストラック」として収録されているケースも嬉しい。

日本は世界的に見ても「CD文化」が根付いた国だが、果たして音楽CD市場は今後どのような変化を見せるのだろうか。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

【調査概要】

方法:インターネットリサーチ

調査期間:2024年9月20日~2024年9月25日
対象:全国10代~60代男女696名 (有効回答数)