介護が本格的になる前から軽く伝えておく
事前に知識や情報があれば、仕事と介護の両立がしやすくなります。たとえば、介護が必要になった人を支える「介護保険制度」や、ケアラーのための「介護休業制度」についても、地域包括支援センターで教えてくれるんです。
実は、ビジネスケアラーの約1割しか介護休業制度を使っていないという実態があります。その原因のひとつとして、「職場に介護のことを言っていない」というケースが多いそうです。
「出世のラインから外れるのではないか」などの心配や、職場にプライベートなことを持ち込むという不安から抱え込んでしまい、その結果、休業制度も使えない……。レギュラー・西川さんも「舞台休んだらもう使ってもらえないと思ってドキドキするんよ!」と、そうした心配をしてしまう心理に共感していました。
対策として、介護が本格的になる前から「実は親が調子悪いんですよね」と軽く職場で伝えておくと、言いやすくなるようです。抱え込んで自分がツラくなり、仕事でミスが出てしまい、あとから「実は親が……」と伝えてしまうと職場にも迷惑がかかってしまいます。
それぞれが事情を抱えているからこそ、ふだんのコミュニケーションによってお互いに支え合うことができる。そんなことを教えてくれるのが地域包括支援センターです。
出典: FANY マガジン
地域包括支援センターで多いのが認知症の相談だそうです。動画ではスペシャリストのみなさんが、「ときどき会う家族だと変化に気がつかないことが多い。だからこそ、早めに地域包括支援センターに相談に来てほしい」と訴えます。家族と一緒に作戦会議を開いて、地域包括支援センターのかかわり方を考えていくこともできるそうです。
だから、事前に親の介護について家族で相談することは大事!
自分の親のことを知ることも介護の準備のひとつです。親の趣味や好きなこと、生きがいや、交友関係を知ることが大切。そして親の健康状態やかかりつけ医を知ることで、本人がどう病気と向き合っているのかを把握できます。
家族で集まったときには「どうやって介護していくのか?」「お墓はどうしよう?」など、しっかり話し合っておくことが、いざというときのヒントになるそうです。
この動画を通して、どんな些細なことも1人で抱え込まずに地域包括支援センターに相談することが大事だと思いました。やっぱり合言葉は「どんなに些細なことでも地域包括支援センターに早めに相談する!」。皆さんも、自宅近くのセンターを調べるところから始めてみて下さい。