NHK大河ドラマ『光る君へ』で藤原道長を演じている俳優・柄本佑が、1日放送の『あさイチ』(NHK)に出演。主人公・まひろ(紫式部)を演じる女優・吉高由里子がコメントを寄せ、柄本にだけ「初めて言えたこと」を明かした。

■大石氏から柄本への“挑戦状”

『光る君へ』では、道長とまひろは若き日から思いを寄せ合ってきた仲で、2人の逢瀬のシーンも視聴者の話題に。2人が久々に再会する場面では、脚本家・大石静氏が台本に「道長『…(今まで見せなかった万感の思いを、表情に表す)』」と、ト書きのみで指示を書いていたことが明らかになった。

大石氏は、番組へのコメントで「あまりに芝居がうまく何でもできてしまうので、たまには苦労してもらわないと飽きてしまうのではと心配になり、『万感の思いを表情に表す』という、できなさそうなト書きを書きました」と、柄本への“挑戦状”だったことを説明。「でもサクッとやってのけてしまい、『負けた』って気分になりました。その後は、そのような挑戦はしていません」とも明かした。

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■吉高から相談「初めてかも」

また、番組にコメントを寄せた吉高は「私、共演者に『この感情ってどう思う?』とか、あんまり聞けないんですよ。なんかいろいろ考えちゃう。台本を読み足りないなって思われないか、とか。でも、佑くんだと、すらっと言えちゃう」と、演じるうえで柄本に相談していたことを告白。

さらに、「すっと言えるし、その返事のことばもすっと入ってくる。どういうふうに感じたのか、聞きたいって気持ちも強く湧いた。ひとに『これ、どうしよっかね~?』とか言えたの、初めてかも」と打ち明けた。

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■柄本「2人のシーンってすごく濃密で…」

柄本は、「僕も『この感情ってどうなんだろう』とか、『このシーン、どういうシーンなんだろうね』みたいな話って、ほとんどしないんですけど、確かに吉高さんとは、今回の作品で結構(話を)したかもしれないです」と話す。

「とくに2人のシーンってすごく濃密で。ちょっと一筋縄ではいかない、大石さんの(作品の登場人物は)言ってることがころころ変わっていったりするので…。しかも1年半っていう長い期間を一緒にやっていて、僕も吉高さんから返ってくる言葉を聞いてみたいっていうことはあったりしました。そういったことで共闘していったっていう感じもあったんじゃないかな」と振り返る。

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■吉高の「場所がまた、非常にいい」

続けて、「吉高さんが『この感情、どうだろう』って言ってきた、その(台本の)場所がまた、非常にいいんですよ。長い10ページの中で、どこのことを聞くか、っていうこともあると思うんですけど、聞かれたときに『確かにそうだね』っていう…(吉高が)疑問に思う所も素敵なんですよ」と、吉高の疑問に納得したことも語る。

吉高との演技のやり取りについて「(吉高は)非常にフラットに本(台本)が入っていて。ナチュラルに行って、ストッパーがかかってそこのことをちょっと話したりとか。自分もそうやって聞いてもらったりとかすると、自分も気付きがあってすごく面白いっていうか、助かるっていうところもあった。楽しかったです」と語っていた。

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■キャスティングに「大正解」の声

2人の台本の解釈について、Xでは視聴者から「道長の万感の思いもすごいけど、同じ瞬間のまひろの表情もすごかったな。吉高由里子ちゃんも演技上手いと思う」「おそらくまひろさんより沢山注文受けてたんだろうなぁ道長」との声が。

さらに、「柄本さん&吉高さん、大好きなおふたり。撮影の裏話ありがたい」「吉高さんも柄本さんも勘はいいけど、ドヤ顔みたいな演技はないので良い」「柄本さんと吉高さんをキャスティングしたの、大正解」といったコメントも見受けられた。

(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ