球界屈指のスラッガーと超大型契約を結ぶべきか否か――。ニューヨークの名門球団が判断を迫られている。
今オフにフリーエージェント(FA)を迎えるニューヨーク・ヤンキースのフアン・ソトが14年7億ドル(約1070億円)を超える巨額契約を結ぶのではないかと話題になっている。米紙『New York Post』のジョン・ヘイマン記者が、日本時間1日の記事で報じている。
【動画】日本のエース、山本由伸から放ったフアン・ソトの豪快弾! ソトは昨オフに1年3100万ドル(約47億3000万円)でサンディエゴ・パドレスからヤンキースへ移籍。今季はキャリアハイとなる41本塁打を記録し、出塁率と長打率を合わせたOPSは.989とハイレベルな数字をマークし、リーグ優勝に大きく貢献した。
同メディアによればソトの争奪戦を巡っては、ワールドシリーズ直後からすでに12球団が興味を示しており、金銭交渉はいまだ解禁となっていないものの、「7億ドルという数字も飛び交っている」(ヘイマン記者)との噂も絶えない。
そして、現時点でソトとの契約に最も近い位置にいると思われているのが現所属のヤンキースと同じニューヨークに拠点を持ち、莫大な財政力を持つニューヨーク・メッツだ。ヘイマン記者はソトがこの1シーズンを大いに楽しんだとして、ヤンキースが有力候補であることに変わりはないとしつつも、「最近のヤンキースの契約履歴をみると、彼らは決してマーケットセンターにはなっていないことが分かる」として必ずしも超大型契約にサインするとは限らない見ているようだ。その理由として、「偉大な生え抜き選手であるアーロン・ジャッジと再契約した際にも、ヤンキースはジャイアンツが提示した3億6000万ドルと同額を提示した」ことを挙げている。
そのため、「ソトの陣営にはヤンキースが生え抜きではないソトと大型契約を成立させるかどうかについて、懐疑的な見方もある」と同記者は指摘している。
また、ヤンキース取材歴約40年のベテラン女性キャスター、スージン・ウォルドマン氏も「ヤンキースがフアン・ソトのために大金をつぎ込むべきか確信が持てない」との見解だ。同氏は「ソトは本当に凄い選手だ」と認めつつも、「ソトのために大金をつぎ込み、それでもジャッジを(負担の大きい)センターに置かなければならないのか?」と疑問を呈する。そのうえで、同氏はワールドシリーズ第5戦の“5回の守備の乱れ”によって惨敗したことを踏まえて、強化の焦点とすべきだと主張。「フロントはソトに全てを賭けるよりも資金を分散させた方がいいかもしれない」と述べている。
はたして、ソトはヤンキースとの再契約を交わすのか。それとも…。
構成●THE DIGEST編集部
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