「WS制覇は無理だと思ったが…」米メディアの評価覆す働きぶり。主力離脱が続出したドジャース先発陣の救世主が残留熱望「LAを愛している。絶対に離れたくない」

 残留を熱望する右腕の去就が、早くも注目を集めている。

 ロサンゼルス・ドジャースが4年ぶり8度目のワールドチャンピオンに輝いた。現地11月1日には優勝を祝うパレードを地元ロサンゼルスで実施し、大勢のファンで街は埋め尽くされた。MLB公式サイトによると、約25万人が大挙して詰めかけたといわれ、36年ぶりに開催された宴に地元ファンは熱狂した。だがその一方で、早くもストーブリーグの足音が聞こえている。

 大谷翔平や山本由伸をはじめムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンなど、世界一の原動力となった選手たちが家族同伴でファンからの声援に手を振り、リラックスした表情を見せた。本拠地で行なわれた優勝報告会では、デーブ・ロバーツ監督のハイテンションなコールから選手が続々と熱いスピーチを繰り広げ、ドジャース一筋の左腕クレイトン・カーショウは男泣きして「生涯ドジャース」を宣言するほど、大きな盛り上がりを見せた。
  豊富なタレントを擁してワールドチャンピオンまで一気に駆け上がった常勝軍団だが、今オフはテオスカー・ヘルナンデス、キケ・ヘルナンデス、ブレイク・トライネン、ウォーカー・ビューラーなど投打で多くの主力選手がフリーエージェント(FA)になる。

 そのうちのひとりである先発右腕ジャック・フラハティはチーム残留を熱望している。ロサンゼルスを拠点に置く放送局『KTLA』の電子版によると、「フラハティは来シーズンもドジャー・ブルーに戻りたいと明言した」と報じている。同投手は異様な盛り上がりをみせたパレードについて、「信じられなかった」とLAファンの熱烈な応援に大感激。「この街が大好きだ。絶対にLAを離れたくない」と本音を漏らし、来季もドジャースでプレーすることを希望した。 フラハティは7月のトレード期限にデトロイト・タイガースから移籍。途中加入ながら今季13勝(7敗)を挙げ、故障者が続出した投手陣のなかで中心選手として最後まで活躍した。ポストシーズンでは5試合に先発し、リーグ優勝決定戦のニューヨーク・メッツ戦では7回2安打無失点に抑える好投で勝利投手になり、ニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズでは大事な初戦を託され、6回途中2失点と力投。世界一に貢献した。

 米スポーツメディア『Clutchpoints』によると、プレーオフでは精彩を欠くピッチングでやや苦戦したが、右腕の印象は悪くないようだ。「ドジャースは投手陣の負傷者が続出したため、トレードを駆使した期限付き移籍を余儀なくされた。正直なところ、タイラー・グラスノーとクレイトン・カーショウを筆頭に、多くの主力投手が欠場したため、ワールドシリーズ制覇は無理だろうという見方が多かった。しかし、フラハティやビューラーをはじめとする他の投手陣が奮起したため、LAがそれを阻止することはなかった」と記述。29歳の働きに好評価を与えている。
  さらに、「ロサンゼルスは10月のポストシーズン前に彼の実力を知っている。2024年シーズン全体で、フラハティは28試合に登板して162イニングを投げて防御率3.17、194奪三振を記録した。ドジャース加入後はシーズン10試合に先発し、防御率3.58をマーク」とデータを羅列。今季のドジャース投手陣のなかで際立った成績だと力説し、来季も必要な戦力だと結論付けた。

 実績と年齢を考えると、FA市場で好条件の複数年契約を得ることも可能だと思うが、地元球団であるドジャース残留を強く希望しているフラハティ。チームは右腕に契約延長を素直に申し出るのか、去就から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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