「僕の母親への感謝が足りない！」そんな女を妻に選ぶ53歳男の再婚への打算【冷酷と激情のあいだ～男性編～】

「冷酷と激情のあいだvol.219〜女性編〜」では、婚約者である53歳のハヤトさん（仮名）の母親との距離感に不安を抱く佳奈さん（46歳・仮名）の胸中をお届けしました。　ハヤトさんの母親は息子が留守中の家に入り、甲斐甲斐しく家事をしている状況。ハヤトさんはどう受け止めているのでしょうか。

【冷酷と激情のあいだ～男性編～】

53歳、バツ1の僕を母親は心配してくれているだけ

なんにも問題はない（写真:iStock）

「えっ？どう受け止めているもなにも、僕にも母にも問題はないですよ。僕が留守の間に、母が家事をしてくれているだけの話ですから。

　僕、若い頃に一度結婚に失敗しまして…。離婚をしてもう20年になりますかね。出戻りみたいな僕を、母なりに心配してくれているんだと思います」

　30代で離婚をしたハヤトさんは、その後実家の近くにマンションを買い、ローンを払いながら一人暮らしをしてきました。

　母親は仕事で忙しい息子を手伝いたいと合鍵を預かり、離婚後の生活を世話していたそうです。

マザコンじゃないんだけどな（写真:iStock）

「ひょっとして、佳奈は僕がマザコンだと思っているんですかね？

　困るなぁ…。母親といい関係を築けている男がみんなマザコンなわけじゃないですよね。僕と母との関係をどう判断しようが自由だけれど、マザコン認定されるのはさすがに不愉快ですねぇ」

　口調は穏やかながらも、不快感をあらわにするハヤトさん。現在、婚約中の佳奈さんとの関係については、次のように話します。