『クラウン・ジュエル』が現地時間2日、サウジアラビアで行われ、統一WWE王者コーディ・ローデスが、世界ヘビー級王者グンターとの王者対決を制し、初代クラウン・ジュエル王者となった。
今年の『クラウン・ジュエル』でコーディとグンターの王者対決が実現。勝者は初代WWEクラウン・ジュエル王者となる。両者は前日のスマックダウンでタッグ対決。ランディ・オートンと組んだコーディがグンターのパートナー、ルードヴィヒ・カイザーを破ったものの、試合後、グンターがスリーパーで絞め上げて優位に立った。
50カラットのダイアモンドが使用されたクラウン・ジュエル王座のベルトがリング中央に置かれた中、グンター、コーディの順で入場。割れんばかりの大歓声の中、王者対決の幕開けを告げるゴングが鳴らされた。
両者は序盤からクロスローズ、スリーパーを不発に終わらせる読み合いを展開。コーディがバイオニックエルボーを狙えば、読んだグンターが逆水平で返り討ちにする。コーディも倒れ込み式アッパーカット、ラリアット連打で反撃。ディザスターキックで場外に転落させ、トペスイシーダを放った。
これをキャッチしたグンターは場外でのボディスラムを敢行した。コーディは反撃を狙うものの腰のダメージで失敗。エルボースマッシュ、逆水平などグンターの強烈な打撃を浴びた。それでもコーナーに上がったグンターをトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで叩き落として逆襲。高速パワースラム、バイオニックエルボー、コーディカッターと得意技を連発して巻き返した。
粘るグンターはディザスターキックをキャッチして逆エビ固めで捕獲。スリーパーはコーディが逃れても、ジャーマンで投げると、胴締めスリーパーで絞め上げる。何とか立ち上がったコーディはアゴ砕きで逃れ、再びスリーパーに捕まりかけてもクロスローズで切り返した。
ダブルダウンから両者が立ち上がると、グンターがドロップキック、パワーボムの猛攻でコーディを追い込む。コーディもチョップ連打で反撃し、スリーパーをバックドロップで切り返す。グンターがラリアットを振り抜いても、2発目をかいくぐってクロスローズをさく裂。コーナー最上段からコーディカッターを放つと、キャッチしたグンターがスリーパーで絡みつこうとしたが、後方回転して押さえ込んだコーディが電光石火の3カウントを奪った。
コーディが激闘となった王者対決を制した。試合後、ベルトを巻いた両者が握手。グンターが去ると、コーディにクラウン・ジュエルベルトが贈呈された。2本のベルトを手にしたコーディはこの日、ナイア・ジャックスとの王者対決に勝利して初代クラウン・ジュエル女子王者となったリヴ・モーガンとともにトリプルHに称えられた。
クラウン・ジュエルの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。