【DRAGONGATE】YAMATOが拳王に雪辱でドリームゲートV3 「空中分解」前提でタッグ結成浮上?

『THE GATE OF DESTINY 2024』大阪・エディオンアリーナ大阪 第1競技場(2024年11月3日)
オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 ○YAMATOvs拳王×

 YAMATOが熱戦の末に拳王に雪辱を果たし、ドリームゲート王座V3。「空中分解」前提でのタッグ結成が浮上した。

 NOAHの拳王は10・4後楽園大会に電撃来場し、「俺より弱いYAMATOがDRAGONGATEのトップで、この団体に価値があるのか?」と酷評すると、「俺がそのベルトを奪って、DRAGONGATEの若いヤツらを1人ずつ相手にしてやるよ」と挑戦表明した。

 NOAH5・4両国大会での一騎打ちで敗れているYAMATOは、「あの時の屈辱は1日たりとも忘れてねえぞ」と対戦を受諾。大阪で行われるビッグマッチのメインで、ドリームゲート王座を懸けて約半年ぶりに再戦が行われる運びとなった。

 2人は喧嘩腰でのっけから火花。YAMATOは蹴りを封じるべくアンクルホールドでしつこく絞め上げるが、引かない拳王は土手っ腹にミドルキックを一撃。たまらず場外に転落したYAMATOめがけて、コーナー2段目からPFSを投下し、リングアウト寸前まで追い詰めた。その後も、「こんなんでチャンピオンなのかよ」などと罵声を浴びせつつ、腹部に集中攻撃を重ねる。

 拳王からしつこく挑発されると、YAMATOの怒りの導火線に着火。串刺しドロップキックをぶち込むと、再び左足攻めに打って出た。ドラゴンスクリューから足4の字固めに捕獲。負けじと拳王も腹攻めからアンクルホールドに持ち込んだものの、YAMATOは一歩も引かず、拳王のミドルキックに対してエルボーを返し、激しいラリーを繰り広げた。

 ビンタ合戦からYAMATOは延髄斬りを決めたものの、拳王もカウンターの右ハイキックを一閃。蹴暴で蹴り飛ばし、PFSを狙う。回避したYAMATOは低空ドロップキックからスリーパーに捕獲するも、拳王は続くギャラリアをことごとく拒否。逆にドラゴンスープレックスで引っこ抜いた。YAMATOの反撃をものともせずにアンクルホールドに絡め取る。そこから足を引っ張り上げて腹部を蹴りつけると、今度こそPFSが完璧に決まった。

 YAMATOはギリギリでキックアウト。ならばと拳王は奥の手・炎輪を狙ってコーナーに上がるが、ジャンピングハイキックで足止めしたYAMATOは雪崩式ドラゴンスクリューを繰り出す。拳王も輪廻を放ったものの、倒れないYAMATOは全知全能のフランケンシュタイナーをズバリ。ビンタ合戦から垂直落下式ブレーンバスター、ギャラリアとたたみかけた。拳王はギリギリで肩を上げたものの、YAMATOはラグナロクで突き刺し、一気に試合を制した。

 YAMATOが半年ぶり再戦を制して拳王に雪辱。ドリームゲート王座V3を果たした。マイクを持ったYAMATOはリングを去ろうとする拳王を呼び止める。「お前には今年の5月4日、プロレスリング・ノア両国国技館で負けた借りをとりあえずイーブンに返した。まあ、皆さんも知っての通り、たぶんYAMATOと拳王は水と油だ。いや、むしろ拳王と気が合うヤツを探すのが難しい」と問いかけると、拳王は「お前、正論言うんじゃねえよ」と地声で返した。さらに、YAMATOは「何だったら、次はこのYAMATOと拳王のタッグ、お前ら見たいか?」と言い放つと、「お互い知っている通り、そしてお客さんも知っている通り、こいつと俺は水と油だ。混ざり合わない運命にあるけど、一度タッグを組んで、華々しく空中分解しようか?」とまさかのラブコール。場内は「拳王」コールに包まれる。

 リングに戻った拳王はYAMATOの差し出した手に応じ、握手しようとするも寸前でどちらもストップ。同時にサッと手を上げて互いに拒否し、胸を突き合った。それでもYAMATOは「お互い歳を取ったが、それぞれの団体を盛り上げていこうじゃないか? 拳王、お前には言いたいことがあるんだ。5月4日、WRESTLE MAGIC、NOAHの両国国技館で俺はこいつに負けたが、こいつはXで『YAMATO今日はありがとう』とつぶやいたな。今日は勝った俺が上から目線でお前に言ってやるよ。拳王、今日はありがとうな」と上から目線ながらも感謝の言葉を送った。

 1人リングに残ったYAMATOのマイクは続く。「一昨年のこの大阪府立第1体育館、俺は欠場中の吉岡にドリームゲートで挑戦して負けました。それから2年経って、またこのメインのリングにこのベルトを持って立っているとは思いませんでした。ただ、これはDRAGONGATEの時間の流れが逆行してるのか? 俺は違うと思うな。DRAGONGATEはどんどんどんどん未来に向かって動いているんだ」。そう語って大きな拍手を集めると、「そして、この俺もそうだ。この俺も1日1日、今日と違う、明日とも違う、進化しているYAMATOでこのリングに上がってるんだ」と断言した。

 今日の結果を受けて、YAMATOはドリームゲート王者してシングルリーグ戦・KING OF GATEに臨むことが決定。開幕戦となる11・7後楽園大会ではブレイブゲート王者ドラゴン・ダイヤとのチャンピオン対決が控えている。YAMATOは「あいつは素晴らしいよ。皆さんも見ててそう思いますよね。だけどな、このベルトは重みが違うんだよ! ドラゴン・ダイヤ、いいぞ。ブレイブゲートのベルトを持ったままでこのドリームゲートに挑戦したっていいんだ。てめえの力で、時代を覆してみろ!」と挑発。そのうえで、大阪のファンにドリームゲート王者、そしてKING OF GATE覇者としてこの地に戻ってくることを約束し、激闘と波乱の連続となった大阪大会を見事に締めくくってみせた。