広島県警が制作した「暴走族防止啓発漫画」が大きな注目を集めている。

 漫画は呪鬼夜(ジュキヤ)と名乗る暴走族の男が、バイクで暴走し白バイに追われる様子を自身が開設する「JUKIYA.ch」で配信。それを見た後輩が「いきなり追われててマジ草」「く…くそダセェ!!」「なさけのぅて草もはえんわ」などと笑う様子が描かれている。しかも登場するキャラクターが「はだしのゲン」風や、手塚治虫チックに描かれていたことで、漫画好きからも注目を集めることに。

 広島県警の公式Xアカウントには、漫画と一緒にこんな文章がつづられている。

《【やめんさい!爆音で走るのは】 騒音運転などの違反を繰り返した結果、高いお金を払い取得した運転免許が取消される可能性があります。就職活動をする時に運転免許がない状態に… お金をかけ、苦労して取得した運転免許を失わないように、ルールを守って走行しましょう》

 広島では騒音に悩まされる県民からの苦情が多く寄せられており、今年8月には「暴走・爆音走行対策室」を発足させ、取り締まりを強化している。「暴走族=ダサい」という認識を、わかりやすく漫画で表現しているのはナイスアイデアだ。

 SNS上では「女の子だけ手塚風…いやこれは、田中圭一風?」「すげぇほっこり。ゲンたちが現代に蘇って生き生きしてるだけで嬉しい。涙がでそう」「騒音運転してる人がSNS見てる事を祈ります」「免取りはくやしいのう くやしいのう」などと反響を呼んでいる。

 広島県警は先日も「SNS型詐欺防止の歌」をXで公開し、警察官のクセのあるダンスとサイケデリックな編集が大バズり。10月7日の公開からここまで1100万回以上再生されている。漫画がどこまで迫るかにも注目したいところだ。

 今回の「暴走族防止啓発漫画」にはどうやら続きがあるようで、「Jパイセンの新たな活躍にご期待ください!」と結ばれている。続きが気になっている人も多いのではないだろうか。

ケン高田

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