松本伊代 (C)週刊実話Web

アイドルの警備が今よりユルかった昭和の時代。彼女たちはファンから直接、狙われることもあった。本人たちが本誌に語った恐怖の瞬間とは?
【昭和57年4月22・29日合併号掲載『人気スター8人の体験告白』年齢・肩書等は当時のまま(一部表現を訂正した箇所があります)】

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クリクリした大きな瞳。色白の肌に、黒く長い髪。まだ十六歳でアイドルとしてはピッカピカの一年生なのに、ブロマイドはナンバーワンの売れゆきなのが、松本伊代クンだ。

学校でもテレビ局のまわりでも、姿が見えれば「イヨチャーン!」とファンがワンサカ黒山の人だかり。学校は、あの芸能人がいっぱい通っていることで有名な堀越学園だ。

「ボーイフレンド? いませんよ。ウチの学校は男のヒト、ツッパリ生徒が多いですもん。だから今は、女の友達と、いつもワイワイ騒いでいるの」

国電で通学しているときに…

そんな人気者だけに、通学も一苦労。

「ヘンなヒトですか? いますね。まだデビューする前だけど、国電で通学しているときにへンなオジサンに眺められて、ゾオーッとしたこともあります。それからはゼッタイ、一人で電車に乗ったりはしません」

以来、気をつけてはいるというが…。

「東京っ子だけど、どこにどういうヒトがいるか、分からないからコワイ」

なにしろ「食べるのがダーイスキ」な、色気より食い気のトシごろだが、理想の男性はいるそうだ。

「加山雄三さんとか水谷豊さんみたいなタイプ。 やっぱり明るいスポーツマンタイプで、男っぽいヒトがいい」とニッコリ。

家ではベッドを愛用。六畳間の自分の部屋では、ネコと一緒にレコードを聴いたり、編み物をしたり。 もちろん部屋は、ほかのヒトはオフリミットだ。

「二階ですから、外からも見えません。自由に出入りできるのは、ネコだけよ」

どろぼうネコにも御用心。