「傷口に塩を塗り込むようなハットトリック」前田大然、採点で10点満点の評価も! リーグ杯準決勝での大活躍に現地メディア絶賛!

 スコットランドのリーグカップは現地時間11月2日に準決勝が行なわれ、セルティックはアバディーンを6-0の大差で下して2シーズンぶり22回目の優勝に王手をかけたが、この一戦で前田大然がハットトリックを達成し、古橋亨梧のゴールもお膳立てするなどの大活躍を披露している。

【動画】セルティックが前田のハットなどで6発大勝!連覇に王手 プレミアシップ(国内リーグ)ではともに無敗で激しく競り合っているチーム同士の対戦は、29分にCKをキャメロン・カーター=ヴィッカーズが頭で合わせて先制すると、セルティックのゴールショーが幕開け。3分後、前田が自陣でボールを奪っての速攻から、相手ゴール前でボールをキープして追走してきた古橋にラストパスを送り、2点目をアシストした。

 そして40分にニコラス・クーンのスルーパスをダイレクトで決めて追加点を挙げた背番号38は、後半開始後4分にはクーンのドリブルシュートを相手GKがブロックしたところを詰めて自身2点目、59分にクーンが左足でゴールネットを揺らして5-0として迎えた85分、右サイドを抜け出したアリスター・ジョンストンのクロスをフリーで合わせ、今年3月のスコティッシュカップ準々決勝リビングストン戦以来となる1試合3得点を記録してみせた。

 自身のSNSではファンに感謝の意を伝えた前田に対し、クラブはSNSで「ハットトリック・ヒーロー」「なんというゴール!」「正しい位置取り」、公式サイトでもチームの3点目について「冷静で見事なシュート」と賛辞を贈っている。

 現地メディアの報道では、日刊紙『THE SCOTTISH Sun』がアバディーン側の視点で「前田と対峙した右SBのニッキー・デブリンは悪夢を見ることになるだろう」と記述。10点満点の採点では単独最高の「9」を与え、「試合開始からデブリンを苦しめ、3回のチャンスを確実に決める冷静さを披露。調子が良い日の彼は手がつけられない。トップクラスのパフォーマンスだった」と絶賛した。
 『THE SOOTSMAN』紙は、「まさに圧巻のプレー。決して止まることのない『エナジャイザーバニー』(米国電池製造会社のうさぎのマスコット)のような存在。古橋による2点目の際のプレスとスピードは見事で、彼の全てを象徴し、ブレンダン・ロジャーズ監督のチームにもたらす全てを体現していた。ハットトリックを達成し、ミスは一切しなかった」として、なんと採点は10点満点! ちなみにグラスゴーの総合サイト『Glasgow World』も同採点としている。
  続いて『Glasgow Times』紙は「9」を付与し、「エネルギッシュかつ容赦ないプレーで知られる彼は、ハットトリックのヒーローはチームの2点目の場面で持ち味を発揮し、カウンターで見事に貢献。3点目は自ら難なく決め、4点目と6点目も素晴らしいポジショニングだった」と、こちらも終始ポジティブな内容だった。

『Daily Record』紙も、「セルティックの『デュラセルバニー』(こちらも乾電池ブランドのうさぎのマスコット)は絶えず脅威となり、アバディーンには対処できなかった。デブリンに苦戦を強い、落ち着く暇を与えず。猛烈な走りと冷静さでキョウゴのゴールを鮮やかにアシスト。完璧なフィニッシュでチームの3点目を決め、2回のタップインでハットトリックを達成した」と綴り、採点はやはり「9」となっている。

 そして『The Herald』紙は、「前田はアバディーンの傷口に塩を塗り込むようなハットトリックを達成した」と伝え、こちらもデブリンに視点から「無慈悲な前田の最新の犠牲者。しかし、これまでに前田と対峙した多くのSBと同様に、デブリンは日本人選手の容赦ないエネルギーと果てしない走りの犠牲となり、序盤から釘付けにされ、スピードとプレッシャーで脳が混乱してしまったようだ」と綴った。

構成●THE DIGEST編集部

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